【AIで背景つきアニメ風キャラクターイラスト制作】Microsoft Designer使ってみる。費用・やり方・出力結果を見てみよう
| 更新: 2025/04/19 | 3861文字

今回は最近流行りのAIデザイン生成ツール『Microsoft Designer』を取り上げてみます。管理人は『音楽・動画コンテンツに使うキャラクターイラストのプロトタイプ作成』に使おうとしています(全部AIだと似てしまうので、元にしてあとから描き起こす)。さっそく、概要・費用・管理人による出力結果を見ていきましょう。
目次
Microsoft Designerの概要や費用
画像・ステッカー・コラージュなどのデザインに特化したAI生成ツール

AIコンテンツ作成支援ツールには『文章・音楽・イラスト』など、それぞれの分野に特化している製品が出てきていて、Microsoft Designerは『画像・ステッカー・コラージュなどのデザインに特化』というような特徴がみられます。生成した画像をもとに編集するという機能も。
管理人はwebブラウザで使っていますが、モバイルアプリもあるみたいですね。Microsoft系列の製品なので、Microsoftアカウントを作っておくとスムーズに始めることができます。
Microsoft Designer紹介ページ
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-designer
Microsoft Designerブラウザアプリ版
https://designer.microsoft.com/
費用は?無料枠のクレジットはどのくらい?
Microsoft Designerには無料プランがあり、『月に15クレジット(翌月繰り越し無で最大15)』まで使えます。Microsoft 365サブスクリプション使ってる方は、4倍の月60クレジットがアナウンスされています。無制限に使うにはCopilot Proという感じでしょうか。
『ちょっとアイデアを出してもらって、それをもとに自分で作る』みたいな場合は、無料版で何とかなるかもしれません。
Microsoft Designer 無料枠 |
月15クレジット |
---|---|
Microsoft 365 Personal ¥2,130/月 |
月60クレジット |
Microsoft 365 Family ¥2,740/月 |
月60クレジット |
Copilot Pro ¥3,200/月 |
無制限 |
AI クレジットについて
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/
Microsoft Designerでキャラクターイラストを作ってみる(まずは有名映画を再現)
まずは、Microsoftのアカウントにログインした状態でMicrosoft Designerブラウザ版のurlにアクセスしましょう(Microsoftアカウントログインの説明は省きます)。理由は途中で『ログインして続ける』の表示が出てくるので、先にログインしておきます。
Microsoft Designerブラウザ版
https://designer.microsoft.com/
Microsoft Designerのトップページです。アイコンとかアバターとかいろいろありますが、『画像』を選択しました。もしかして、慣れてきたら『背景』と『画像』は別々に生成したほうがよいのかもしれません。
画像生成のページです。『説明』と『サイズ』を入力します。『説明』は、AIツールにわたすプロンプトみたいな感じでしょうか。これだけ入力すれば画像が出てくるんですが、どうしようかな。
『アニメ調キャラクターイラスト』って題材にしたけど、管理人は最近のアニメわからないんですね。映画にしましょうか。説明(プロンプト)は、以下の内容でいってみます。
で、生成された画像を見てみましょう。
さすが第89回アカデミー賞6部門受賞・世界興行収入4億4600万ドルの有名作品だけあって、AI側にも学習する素材が十分にあったのでしょうか、わりとそれっぽい画像が出てきました。Microsoft Designerでは4枚の別パターンが出てきますので、それぞれディティールを見てみましょうか。
1枚目です。『ラ・ラ・ランド』かっていわれれば、『そうです』って言える感じ。当時ライアン・ゴズリングは30代半ばで、結構ワイルド目な感じだったんですが、全体的に若いイケメンに解釈されていますね。
2枚目です。全体的にふわっとしたキャラデザ。このデザインでアニメだったら、ミア・ドーランはもうちょい人気が出たでしょうか(笑)ほかのモブキャラクターも追加されています。
3枚目です。背景とかはだいたい雰囲気が一緒なんですが、キャラデザが少女漫画みたいなキラキラデザインに。でもあの性格なんでイヤですね(笑)
4枚目です。下のほうが植物モチーフの枠になっていて、挿絵などに使えそうなデザイン。キャラは地味めですね。
そのほかのキャラクターイラスト制作例とプロンプト
有名映画作品キャライラスト・もうちょい試してみる
有名映画作品だと学習されているので、それっぽいのが出てきやすいですね。次は『ロード・オブ・ザ・リング』で試してみましょうか。
1枚目。なんかしらんけど、主人公だからか、自動的に入ってくるフロド・バギンズ(笑)。サブキャラまでは学習していない感じがします。
2枚目。プロンプト指定していないけど、またフロド。Microsoft Designer、おじいさん出力するの結構上手いですよね。
少しマニアックな映画&戦闘シーン
ちょっと(カルト的な人気はあるが)上記2作に比べると知名度は下がる映画で、キャライラストを作ってみましょうか。
1枚目。全体的な雰囲気はだいたいこんな感じ。主人公の容姿がおそらく学習されていません。プロンプトによる指定が必要な項目でしょうか。
2枚目。フィンはこんな感じの青年じゃないんだよなー(笑)
オリジナルな設定で:その1
次はオリジナルな設定でスチル・キャライラストみたいなのを出力してみますか。ちょっとジャック・ドゥミ監督っぽい要素はありますけど(笑)、以下のプロンプトでやってみましょう。
ええと、いつも4枚だしてくれるのに、今回は1枚しか出てきませんでした。雰囲気はそれっぽいんですけど、カウンターにめり込んでるせいですべてが台無しです(笑)
水兵とかメジャーな服装は簡単な指定でも出ます。踊り子はJRPGのようなセクシー系はでないので、プロンプトの工夫が必要でしょうか。あとこの男、今後は2度とこれないみたいな顔してますね~。
オリジナルな設定で:その2
次はちょっと戦闘シーンみたいな一枚絵も生成してみましょう。以下のプロンプトで。
1枚しか出ませんでしたが、これはこれで結構カッコいいですね。『視点』という要素を入れてみましたが、出力に反映されています。
あとがき・まとめ
- Microsoft Designerは各種デザイン向けのAIツールだが、アニメ調キャライラストにも使える
- 無料版でのクレジットは月15で、繰り越し無しで最大15
- どれでも一緒だと思うが、AIが学習できる要素が多いものは、しっかりディティールが再現されている
- プロンプトで『視点』が反映することを確認
まとめると、こんなところでしょうか。管理人の環境ではAI生成物をそのまま使うことはないですが、動画でスチル入れるときとかに、こういうのでアイデアを固めようかと思います。
【カテゴリ】- デジタルイラスト制作
【タグ】- AIコンテンツ生成