【AIイラスト作成支援】各種AI自動着色サービスを使って、モノクロ/線画を着色してみる
| 更新: 2025/05/18 | 2649文字

今回は、最近いくつか出てきているAI自動着色サービスをつかってモノクロ/線画を着色をオートで着色してみます。管理人はペンタブお絵描きもやってみたりしましたが、絵が専門でないため、時間がかかったわりには成果が出ていなかったりしました。ここではいくつか出ているサービスを使ってみて、使用感などを確認してみます。
目次
準備~着色していないモノクロ/線画を生成しておく
ほんとは一から描く予定だったんですけど、アイデアがなかったのでMicrosoft Designerをつかって生成しました。『モノクロ・線画』のようなプロンプトには答えてくれるようです。
で、『日本のRPGのゲームのパッケージみたいな絵・ロン毛の男性剣士と重装で槍持ってる女性の兵士』みたいなプロンプト渡したら、サムライみたいなやつと全く重装でない女の子が出てきました。まあちょっとイメージとは違いますが良しとしましょう。
また、完全に線画というわけではなく、一部に影などで色がついています。色塗りに影響する可能性があるので、他の画像編集アプリで、ガンマ補正&コントラストでなるべく線だけ残るように調整しました。medibangで線画抽出を行ってもよかったかもしれませんが、結局やりすぎると一部の線が消えてしまいます。
各種AI自動着色サービスを使って着色してみた例
以下、いくつかの自動着色サービスを使ってみた例です。基本的にサイトからアップロードするだけのものなので、サクッと利用しやすいでしょう。
Petalica Paint
画像をアップロードし、『たんぽぽ・さつき・かんな』の3つのアルゴリズム(なのか?)から着色パターンを選ぶ感じ。また、カラーパレットから色を選んで、『ここはこの系統の色で塗って』のようなガイドを作成することも可能です。『たんぽぽ』っていうアルゴリズムから選んだときは、こんな感じの淡い画像で雰囲気がでました。他のはちょっと濃かったので却下です。
Petalica Paint自体は2025年7月31日 16:00サービス終了がアナウンスされています。今後は、おそらく中の処理が一緒なpixivスケッチに一本化するのかな、といった印象です。
Petalica Paint
https://petalica.com/index_ja.html
pixiv sketch
新規作成→画像からキャンバス作成でキャンバスに画像をセットして、右上にある自動着色で実行。アルゴリズム名は出てないけど『powered by Petalica』と書いてあるので、内部処理は一緒と考えられます。
Petalica Paint使った時とは別の塗パターンにしてみました。なんか濃いんですけど、こういうデザインのモックアップとしてなら、有効なんじゃないでしょうか。おそらくこの塗りは、管理人がいつも通りに塗っていたら、絶対でてきません。
pixiv sketch(draw)
https://sketch.pixiv.net/draw
自動着色(Petalica Paint)とはなんですか?(pixiv sketch)
https://sketch.pixiv.help/hc/ja/articles/900000136823
DeepAI Image Colorizer
こちらは海外サービス。アップロードして生成ボタン押すだけのシンプル設計。無料で使えますが、有料のプロ版もあるようです。たぶんここの会社、音楽の生成とかも強い印象です。
こちらは逆に、白黒でも影などがついていたほうが、着色範囲などを拾って色を付けるのかな、といった印象です。内部で『華やかで明るい色にしよう』みたいな判定をしたんですかね。
DeepAI Image Colorizer
https://deepai.org/machine-learning-model/colorizer
AnimeGenius(ログイン&有料プラン必要かも?)
名前的に、アニメーション系に強そうな印象のサービス。Model・Loraなどの概念があり、おそらくpixivなどで女の子のAI絵を大量に投下しているユーザーにも利用者が多いと思われます。生成を使うためには、まずアカウントを作ってログインするようです。
今回の要件『線画の着色』にあうメソッドは、Generation Methods内の『coloring line art(おそらくプレミアムプラン用?)』なのに、アカウント作りたてで使えた『Smart Repaint』だと、構図やキャラも再生成されてしまうようですね。せっかくいい感じで男性キャラできてたのに、再生成で女の子にしやがりました(笑)
おそらく、Smart Repaintでこういった再生成を避けるには、プロンプトの詳細な設定が必要になりそうです。
こういうの貼るとアドセンス剝がされるからイヤなんですけど、プロンプトやメソッドによっては非常に強力なツールになりそうです。
AnimeGenius image-to-image
https://animegenius.live3d.io/image-to-image
あとがき・まとめ
- Petalica Paint・pixiv sketchは中身は一緒で、淡い塗りのアルゴリズムは雰囲気がでる
- DeepAI Image Colorizerは、線画よりモノクロ写真のような画像がよさそう
- AnimeGeniusのSmart Repaintは元画像も変更して再生成されてしまう。有料版のcoloring line artが要件に合うかも
- 普段つかわない塗りパターンが出てくることもあるので、アイデアとして採用するのもあり
まとめると、こんなところでしょうか。管理人はプロンプトはあんまり得意ではありませんが、ツールをうまく使って、かつAIに全部お任せじゃないかたちでコンテンツを提供できたらなー、と思っています。
【カテゴリ】- デジタルイラスト制作
【タグ】- AIコンテンツ生成