【WordPressで覚える】PHP「->」(オブジェクト演算子/アロー演算子)・「=>」(ダブルアロー演算子)の違い
| 更新: 2024/02/10 | 2712文字
今回は、管理人もPHP学習し始めのときは混同していた、PHPの演算子「->」(オブジェクト演算子/アロー演算子)と「=>」(ダブルアロー演算子)についてです。この二つは似ていますが、使われ方が違います。とはいえ、混同しやすいのも事実。そこで、例文だけでなく、『実際にWordPressで動いているプログラム』なども見て、確認してみたいと思います。さっそく見ていきましょう。
目次
phpの「->」と「=>」の、一般的な違いについて
phpの「->」(オブジェクト演算子/アロー演算子)→ オブジェクトのメソッド・プロパティにアクセスするとき使用
まずは、矢じりにシャフトが一本ついているような形の「->」(オブジェクト演算子/アロー演算子)について。これは『クラスとオブジェクト』みたいなプログラミングをやるときに使います(プロパティやメソッドアクセス)。マニュアルの表記だと『プロパティにアクセスするには -> (オブジェクト演算子) を使って $this->property のように 』という形です。
イメージ的には、例えばtechacademyマガジンに書いてあった例を使うと『お店っていうクラスがあって、その中に複数の値段や製品名情報、出力ファンクションが入っている』みたいな感じでしょうか(適切な例えかはわかりません)。『クラスとは』みたいなところも事前に読んでおくとよいでしょう。
プロパティ | PHP マニュアル クラスとオブジェクト
https://www.php.net/manual/ja/language.oop5.properties.php
PHPを使う上で知っておきたいクラスとは | techacademyマガジン
https://techacademy.jp/magazine/11403
phpの「=>」(ダブルアロー演算子)→配列キーに値を入れるとき使用
矢じりにシャフトが二本ついているような形の「=>」(ダブルアロー演算子)は、アクセスというよりは『配列のキー・値を設定』するときに使われます。 例えば『$fruit = array(0 => “りんご”, 1 => “みかん”);』とか、パラメーター指定するときの『category__in’ => array( 2, 3 )』というような感じです。
なお、管理人はWP_Queryの指定とかでしょっちゅう使っていたんですけど、演算子の名前は最近知りました(笑) 配列とセットにしておくと忘れないでしょう。
phpの「=>」(ダブルアロー演算子)と「->」(アロー演算子) | qiita
https://qiita.com/UncleHoge/items/cbaca1447250f149d0d0
PHP「->」(オブジェクト演算子/アロー演算子)・「=>」(ダブルアロー演算子)WordPress 内での使われ方をチェック
WordPressユーザー向けにはなりますが、実際のプログラム内での使われ方をみてみると、この二つの区別がつきやすいかもしれません。特にテーマ改造やプラグイン開発をやっていきたい場合には必須になるとおもいます。実際に管理人がテーマ改造に利用した例を確認していってみましょう。
「->」はプラグイン独自クラスや、WP_Queryクラス・メソッドアクセスに使われることが多い
記事表示ループ内で使う『have_posts()』や『the_post()』をメソッドって呼んでいいかは不明でしたが、先日codexを見たところ『メソッド』と呼んでいたので、すとんと腑に落ちました。
例えば、管理人が作ったテーマで記事取得部分だと・・ このように「->」で『have_posts()』や『the_post()』メソッドにアクセスします(この書き方で記事を取ってループしてることは多いかも)。 『have_posts()』で判定して、『the_post()』でグローバル変数$postを設定、ここからpost_titleやpost_contentを取って表示→次の投稿でまた表示、という流れになっています。
関数リファレンス/WP_Query・メソッドとプロパティ | codex
https://wpdocs.osdn.jp/関数リファレンス/WP_Query#メソッド
「=>」は、記事取得などのパラメーター設定時に、配列で使う
「=>」はメソッドやプロパティアクセスではなく、配列でパラメーター指定するときに使いました。管理人がテーマにつけた2つの機能『カスタム投稿タイプ』と『新着記事取得』をみてみましょうか。
例えば『カスタム投稿タイプ』。キーが’label’のとき、値を’member-content’にしたいので、『’label’=>’member-content’』のように書きました。だいたいこういうのは、複数のパラメータが入る配列(array)になっています。
そのほか、『新着記事取得』でも、同様にキー&値の形・間にダブルアロー演算子という形で指定していきます。この書き方と、どういうパラメータがあるか押さえておけば、いろいろなケースに対応できます。
あとがき・まとめ
- PHP「->」(オブジェクト演算子/アロー演算子)は、プロパティやメソッドのアクセス・呼び出しに使用
- PHP「=>」(ダブルアロー演算子)→配列キーに値を入れるとき使用
- WordPressユーザーは、WP_Queryクラスの配列パラメーターや、メソッドアクセスなどを見ると区別がつきやすい
まとめるとこういうところでしょうか。PHP「->」(オブジェクト演算子/アロー演算子)・「=>」(ダブルアロー演算子)は似ていますが、使われ方に明確に違いがあることが押さえていただけたと思います。WordPressユーザーの方は、実際にご自身が使っているテーマのプログラム部分も見てみると、より確実に押さえられるでしょう。
【カテゴリ】- PHP
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