【PHP】GD関数『imagewebp』でのWebP変換方法&使えないポイント
| 更新: 2023/10/27 | 2040文字

今回は、以前書いた記事の続きで、『PHPのGD関数 imagewebp』を使用し、webp画像を変換・生成してみます。実際の挙動のほか、『アプリケーションによっては使えないんじゃね?』といったポイントも見つかったのでご紹介。さっそく見ていきましょう。
目次
PHPのGD関数 imagewebpでwebp画像を変換・生成する方法と効果
ここでは下調べや実際の記述、効果を確認します。テストで使う画像は、このサイト(よんどけコラム)にアップされている画像にします。すでにアップされて場所がわかるほうが、このファンクションは使いやすいからです。
下調べ~サーバーのPHPがwebpをサポートしているか→gd_infoで
まず、『サーバー側でwebpをサポートしているか』を確認しましょう。方法はphp infoのほか、var_dump(gd_info())などでもok。gd_infoだと配列( [“JPEG Support”]=> bool(true) [“PNG Support”]=> bool(true)みたいなやつ)がでてきます。
ここで[“webp Support”]=> bool(true)となっていれば、webp系のGD関数を使うことができます。
gd_info(PHP マニュアル )
https://www.php.net/manual/ja/function.gd-info
GD関数 imagewebpでjpegを変換してみる
サーバーのFTP上でサクッと簡単に書きます。基本的にはアップされている画像のurlを指定するんですが、間に『ImageCreateFromjpeg』を挟みました。
なぜかというと、 GdImage オブジェクトが要求されているからです。fileやfreadでファイルを開いたり、直接imagewebpにurlを渡しても、動きません。
基本的には上記でokです。とはいえ、imagewebpでは『名前やパス』も指定できます。ためしに『new.webp』と入れたら、サーバー上・変換プログラムと同じ階層に生成されました。保存用フォルダ作っておけば、../とかフォルダ名指定するような書き方もokそうですね。
imagewebp(PHP マニュアル )
https://www.php.net/manual/ja/function.imagewebp.php
webp変換の効果~ファイルサイズが約3分の1に
で、効果を検証。ぶっちゃけwebpの効果なんてファイルサイズ削減と読み込みスピード向上だけです(笑)
元の状態では、97kbあったjpeg画像ですが・・・
webp化したのをダウンロードして確認。約3分の1になりました。windowsフォトビューワーなので、やや暗い色で表示されていますが、ブラウザだと綺麗に表示されます。
GD関数 imagewebpで使えなかったポイント→サーバー保存しないwebアプリケーションは厳しい
しかし、GD関数 imagewebpで、厳しいポイントがありました。管理人は『コンバーターいけるんじゃね?』と思って作り始めましたが、外部に公開できるサービスにするためには、サーバーに画像が直接保存されるのは避けたい(利用者プライバシーのため)というのがあります。
アップした一時ファイル($_FILES[‘〇〇’][‘tmp_name’]で情報は取れる)はすぐ消えるので、『画像をbase64_encodeして、ブラウザ表示しておく』という対策を考えたんですけど・・・
base64の文字列って、imagewebpやImageCreateFromjpegのパラメーターとしては使えませんでした(expects parameter 1 to be resourceのエラーが返るし、その後の変数も空なので未定義エラーになる。Call to undefined functionみたいなやつ)。
対策としては『canvas.toDataURL(“image/webp”);』みたいなフロント処理を考えています。
あとがき・まとめ
- GD関数 imagewebpには、GdImage オブジェクトを渡す
- ファイルサイズは、100kbくらいの画像で3分の1に
- 保存場所とかが使われるサイト・アプリケーション向けかも
まとめると、このようなところでしょうか。アプリケーションによっては使えない印象だったので、サーバーサイド/フロント両方に目を向けてみようという感じでした。
【カテゴリ】- PHP
【タグ】- PHP, PHP_GD関数