【ピアノアレンジ】同音連打ってポップスとかロックに使えるの?
| 更新: 2024/02/17 | 1735文字
今回は、ピアノのちょっと特殊な奏法(同音連打)をアレンジに使えるか考えてみます。 ギターとかベースならオルタネイトピックでやればイイのですが(管理人は粒が揃わないので、全部ダウンか1フィンガーで弾いてました)、鍵盤は構造上少し大変で、あまりやりません。それがロックやポップスなど、他のスタイルの音楽アレンジに使えるか、さっそくやってみましょう。
目次
■ピアノで同音連打とは?使ってる曲は?
■同音連打説明&管理人がやってみた弾き方
名前の通り、同じ鍵盤を細かく連打して弾く奏法です。特にピアノでは鍵盤が重いので、難易度が高めとされています(アップライトは重力で鍵盤が下がらないのでさらに難しい)。単純に手首のスナップを使って連打する他、クラシックなどでは『1・4・3・2』のように指を替えて連打することも多いといえます。
管理人は上記の写真のようにやってみました。A♭の鍵盤を、指をかえながら連打します。曲によっては指のアクセントつき方で、同音連打部分にも指番号が指定されている場合がありますので注意しましょう。
■どんな曲に使われてるの?
ポップスではあまり見ないけど、クラシックには結構あるので、興味があったら探してみましょう。
■ラヴェル・クープランの墓六番~トッカータ ピアノ最高難易度クラスとよばれる派手な曲です。冒頭からいきなり高速の同音連打が細かく入ります。 トランス好きが『クラシック何か聞いてみよう』というときは、これがおススメ。
■モーツァルト・トルコ行進曲 https://www.youtube.com/watch?v=aynfMtX0fiY こちらは定番曲。0:42のセクションで、左手がアルペジオ&同音連打フレーズ。ベースみたいな使い方です。ただし、細かいアルペジオのほうが目立っているかもしれません。
■同音連打フレーズを、他ジャンルのピアノアレンジに使ってみよう
■バラード、特定音を連打で保持して、左手だけコード替える
シーケンス手弾きみたいな感じもしてよさそうです。逆に左手連打でもよいでしょう。前回も書きましたが、同じ音をコードが変わっても引っぱる場合は、アボイドになってるかどうかを、理論上だけでなく聴いて注意します(音域がかなり離れると、あまりきにならないこともあるため)。
■ロック やたら高音で、コードの構成音などを連打
ここでは、ピアノに3rdを弾かせました。ギターなどがパワーコードに回っているときは鍵盤が3度やテンションを出せます。上手く粒が揃って弾けると、同期物のような感じも。人間が弾いているので、盛り上がってBPMが上がっても大丈夫です。このくらいの速さなら、手首のスナップでも十分追いつきます。
■ジャズなど、ソロに混ぜる
ツーファイブの頭に。オクターブでトレモロやるよりは間違いなく、『コイツ出来る!』と思わせられます(速いとマジで難しいので)。ただし鍵盤奏者限定(笑)。ピアノに反応しそうな層が少ないハコでは、踊りながら弾くなど対策を考えましょう。
高速の同音連打は、和音やアルペジオ伴奏&メロディ主体の、ポップスやロックピアノには少なく、聴き手に印象を残せるかもしれません。また、他にも使い道があるかもしれないので、興味がある方はぜひ取り入れてみていただければと思います。
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