【ピアノ音源レビュー】kontaktについてくるピアノ『THE GRANDEUR』使ってみた
| 更新: 2024/02/17 | 1587文字
今回は、remixを作って遊んだときに、使ってみた音源をレビューします。 ピアノ1音色のくせに5.26GB (compressed・圧縮時)の大容量のkontaktピアノ音色ライブラリですが、操作方法や出音はどうだったのでしょうか。早速見ていきましょう。ちなみに、komplete11に入っています。
目次
THE GRANDEUR(&他のkontaktピアノ)は、3つのタブを使いこなせ!
toneタブで、イコライザーなどの基本的音色作りを行おう
左上のタブがtoneタブ。colorで『硬い・やわらかい』音を調整しつつ、LIDで蓋の開き具合。イコライザはかけていいけど、トランジェントはかけすぎるとパキパキになるので注意が必要です。プレイヤーの方は『low key』で、middle C以下の音量を調整してもokです。
anatomyタブでは特に、ダイナミックレンジやレゾナンスに注意して
このタブ内ではチューニングや鍵盤リリース時にサンプル鳴らすか、ダンパーなどのノイズ音量をプログラムします。特に重要なのは『ダイナミックレンジ』と『レゾナンス』。
ダイナミックレンジが小さすぎると、音量変化が乏しくなるので生っぽい演奏には向かなくなります。また、ペダルを多用する場合は『レゾナンス』を調整して、ペダル時の共鳴音がきんきんうるさくならないように調節します。良いバランスで鳴るときれいです。
spaceタブでは、演奏している空間をシミュレートしよう!
sizeで会場大きさ・distanceで距離・amountでどれくらいかけるか調整し、一番下で『(コンサートホールなど)どういった会場をシミュレートするか』を選択します。
実際に音を出してみよう!ソロタイプと、トラックに乗せたタイプの2種をチェック
クラシック曲『リストの愛の夢』冒頭部の場合
まずは、管理人が昔ピアノでいっぱい弾いていた『リストの愛の夢』冒頭部をチョイスしました。 dawでやる場合は、上部の写真のようにフレーズ後ろなどのBPMを少しずつ下げて、クラシックピアノ特有のタメを作ります。ベロシティ低めで鳴らしてみると、実物のフルコンにはかなわないとはいえ、なかなか柔らかい雰囲気がでているといえそうです。
ピアノを使ったリミックス曲(Closer/The Chainsmokers featuring Halsey )の場合
別にThe Chainsmokers好きでもないんですけど(笑)、トラップとかヒップホップみたいなトラックにピアノを乗せて、ピアノインストremixを作って遊びました。中~低のデュレーション短い左手伴奏の雰囲気は好みでした。
あとがき・まとめ
大容量ということで動作が重いか、などが心配ですが、『メモリー16~32GB』あると、そんなに気にならずサクサク使えるようです。kompleteシリーズを使っている方はもう持っているかもしれないけど、単体のときはこれを検討してもよいでしょう。
特徴をさらに押さえて、適材適所でコンテンツご提供できるよう、今後も研究してみます(現在のところ、一部のピアノ系SSFフリー楽曲には、THE GRANDEURが使われていることが多いです。)。
【カテゴリ】- 楽曲アレンジ・ミックス
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