メジャー系進行に♭Ⅶ音(&ミクソリディアン)~明るく野暮でワイルドな雰囲気のコード進行
| 更新: 2024/02/16 | 1379文字
今回は、メジャー系キーで明るい感じに作ったけど、ちょっとひねって、雰囲気を変えてみるという話題です。 通常のメジャースケール外の音(♭Ⅶ)を取り入れて、ちょっと野暮いかっこよさを狙います 。さっそく、コード進行や元となる音階などを確認していきましょう。
目次
お題 (Ⅰ→♭Ⅶを繰り返してみる)
通常メジャースケールにはないコードが含まれ、それゆえ、ちょい野暮な響きがします。また、Cキー内和音でも構成できるG→F進行もルートが違うだけで同じ響きがしますが、この場合「ドミナント→サブドミ」というよりは、「GキーのⅠ→♭Ⅶ」と考えてよいでしょう。
フレーズ・メロディなどの処理はミクソリディアンを活用
・ミクソリディアンフレーズ作りに『コードトーンなぞるだけじゃ、ちょっと味気ないな』という場合はコレ。FメジャーをCから弾く・・・じゃなくて、特性音が♭Ⅶ(Cキーで、シ♭)という音階です。Ⅰ→♭Ⅶ的な野暮い進行には、ばっちりハマります。オーディオのフレーズ例は管理人が適当につくりましたが、昔のシューティング・ゲームみたいになってしまいました(涙)
その他・♭Ⅶを取り入れたコード進行バリエーション
バリエーション1 ドミナントコードの変わりにⅠに解決(Ⅰ Ⅳ Ⅶ♭ Ⅰ)
(Cマイナーからの一時借用にもきこえます)
バリエーション2 カノン的進行に挟み、半音が続く緊張感を(Ⅰ Ⅴ/Ⅶ Ⅶ♭ Ⅵ)
(ルートは半音で下がります)
このほかにもいろいろコードをつなげてみましょう。
ポイント→Cで♭Ⅶを取り入れるとき、Fメジャーキーに聴こえないよう注意する
ポイントは、♭Ⅶ音をとりいれつつも、トニック=Cを強調することです。構成音が同じ、普通のFメジャーやDマイナー系進行にもなりやすいのでご注意。たとえば、Fをトニックとして強調したパターン『F→B♭→C→F』のように弾いてしまうと、FキーのⅠ・Ⅳ・Ⅴケーデンスに聞こえてきて、♭Ⅶ音的な響きに聞こえなくなってきます。
Fキーで♭Ⅶを取り入れた響きにするには、FをⅠとして強調しつつ、E♭を使います。
あとがき・まとめ
- メジャーキーに♭Ⅶを取り入れると、少しワイルドな雰囲気になる
- フレーズ・メロディなどの処理はミクソリディアン
- Cで♭Ⅶを取り入れるとき、Fメジャーキーに聴こえないよう注意
まとめるとこんなところでしょうか。特に『CでFキーに聴こえないように』というところがポイントかなと思います。
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