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サブドミ⇒ドミの基本進行で分数コードを入れ、未来的サイバー感を演出する方法

更新: 2024/02/16 1393文字

今回は、コード進行の題材をとりあげます。使用するのは『分数コード』雰囲気を、ちょっとサイバーにしたいときは使えるかもしれません。さっそく、響きを確認していってみましょう。

分数コード(オンコード)とは?

『C/E(ルートがE)』『C/G(ルートがG)』のように、分数で表記された和音のことです。『C/EやC/G』は、もともとの和音の構成音が、ルートになっていて単純に展開形とも言えますね。

このほかにもパターンがあって、『構成音に含まれない(または別のルートを含んだ形で表記する)』というのがあります。例えば『C/B♭』なんかがそうです。この和音は『C7/B♭』と表記しても良いかもしれません(B♭はC7コードの構成音)

お題のコード進行・超基本です

Cキーでいうと、サブドミナント⇒ドミナントの、超基本的で外せないコード進行です。これに今回は、分数コードを挟んでサイバーにしてみます。

パターン1:それぞれ全音下のメジャーコードをのせる

まずはFGの進行に対して、それぞれ全音下コードがのるものが挟まれています。 201311072

11thはオクターブ下に展開すると4度なので、sus7的な響きがし、ちょっと解決してない感でサイバーです。今回はsusに響きが近いということで、それぞれ解決させました。もちろん、解決させないのもアリです。下のコードはルートを弾いていますが、下コードの3度を弾く場合は、4と密集させないよう注意してください(ローインターバルリミット・狭い感覚でぶつかると響きが汚い)。

パターン2:それぞれ全音上のメジャーコードをのせる

次は、全音上メジャーコードをのせたもの(テンションだったり、度数表記になる部分がございますが、両方おさえておくとよいかもしれません)

201311073

#11が非常にソレっぽい感じをかもし出しています。メジャーキー四番目のコードにこれを行うときは、#11がキーから外れません。ドミナントに対して使う場合、ボイシングに3度を含めない場合は、トニックへの志向感が弱まります。 逆に3度を含めた場合は、テンションを含むドミナントコードとなり、不安定度が高まるので、状況に応じて使い分けます。

あとがき・まとめ

  • 『C/E』『C/B♭』みたいなものを分数コードという
  • 全音でずらして乗せることにより、テンション的な響きを含んだ和音にできる

まとめるとこんなところでしょうか。3度だと『マイナーがマイナーセブン』みたいな形で、ドラスティックな変化はないですが、全音で分数コードだと、かなりサイバーな感じになります。ぜひ、キーからちょっと逸脱したサイバー感を味わってみてください。


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