音源配信orCDパッケージ(プレス時)、ジャケット画像はどのように準備するか?
| 更新: 2024/05/01 | 2759文字
今回は、音源リリース時に必要になる『ジャケット画像』について、『配信・ダウンロード販売時』『プレスなどCDパッケージ制作時』の2パターンにわけて見ていきます。プレスについては準備物が割と多いので計画的に進める必要がありますが、配信・ダウンロード販売は、比較的準備が簡単に済みます。いくつかのパターンで、準備物をみていってみましょう。
目次
音楽配信・ダウンロード販売のジャケット等の画像について(例:tunecore / booth / melonbooksダウンロード)
ダウンロード販売や配信については、プレスCDで必要になるような『レーベル面・バックインレイ・オビ』などを使わず、1枚の画像になることが多いでしょう。デザインは『写真&ロゴ』や、『全体イラスト』などになることが多く、画像処理ソフトが使えると対応がラクです。配信プラットフォームによって。必要な画像の種類が変わってきます。
tunecore(配信・ダウンロード販売アグリゲーター)の場合
amazonやiTunes/apple music、レコチョク・そのほかサブスクリプション型音楽配信サービスへの配信手続きには、使うことが多いであろうtunecore(アーティスト数もかなりの数が登録しているようです。)基本的には、ジャケット用の画像が1枚あると、対応可能です。全体的には『バンド/ソロで撮った写真を加工してロゴ入れ』みたいなパターンが多い印象でした。
1枚あると対応可能とのことですが、推奨とされる形式がありますので、押さえておくとよいでしょう。
・JPG または PNG イメージファイル 3000 x 3000pixel
・最高品質のRGB カラーモード 20M以内
◆参考リンク:リリース登録について | TuneCore japan
https://support.tunecore.co.jp/hc/ja/articles/360007022552
pixiv booth(ダウンロード販売)の場合
イラストポータルpixivが行っているクリエイターマーケットbooth。グッズ・薄い本だけでなく、CDやオーディオファイルダウンロード販売ができます(管理人もcdr型のものを売ったことがあります)。東方・艦これ・アニソンなどの二次創作や、ボカロなどが多めなので、イラスト系のジャケットが多いようです。
ジャケットは商品登録画面にドラッグ&ドロップしますが、実は複数入ります。メインのジャケット画像のほかに『特典グッズ画像』などの表示に使えます。
◆参考リンク:BOOTHで自分の作品を売ってみよう | BOOTH
https://booth.pm/guide
melonbooksダウンロード(ダウンロード販売)
同人系のバンドなどで、CDの委託販売している人も多いmelonbooks。実はダウンロード専用のサイトもあります(ドメインがwww.melonbooks.comのほうが、ダウンロード販売用サイト)。通販は現物が送られてきますが、ダウンロード版では販売ファイル形式が『画像/オーディオ』になります。メインジャケットのほか、特典イラストや歌詞カード画像などを入れるパターンがとれそうです。
◆参考リンク:Melonbooks DL ヘルプガイド サークル登録
https://www.melonbooks.com/index.php?main_page=static&page=help/entry_circle
CDパッケージのジャケット等の画像について(プレスなど)
CDパッケージ版を作るときは、『ジャケット・盤面・バックインレイ・おび』など、複数の画像を用意することになるので、少し手間がかかります。また、印刷会社への入稿形式が『(Adobe Photoshop)』『(Adobe illustrator)』になっていることが多く、こちらも注意ポイントです(印刷会社がファイル変換・デザイン制作もやってくれるか、こちらで手配するかも確認します)。
管理人がもっているCD(例:よくあるジュエルケースタイプ)で確認すると、このような感じになります。海外のCDでしたが、買ったときから帯はついてきていませんでした。ジャケット・盤面・バックインレイはこういう形でついています。
◆参考リンク:印刷通販プレス・トーク ダイレクト > CDジャケット印刷
https://www.presstalk-direct.jp/category/cd.html
ジャケット
『P2・P4・P6・P8』のような、ページ数とか、『表フルカラー・裏モノクロ』のような色の仕様があります。表紙・裏表紙もページ数にカウント。印刷会社がテンプレートを配布しているので、それにあわせて画像を用意すれば間違いないでしょう。
バックインレイ
『側面の折る部分にタイトル・バンド名』『外側に絵や写真・曲名・参加スタッフ・値段』『透明のジュエルケースにして内側にも絵・写真』のように使われるのが一般的です。 昔の『avex・super eurobeatシリーズ』では、バックインレイに『前作〇〇からインターバルを空けずリリースされる、◇◇の新曲は、完全なミーハースタイル仕様』みたいな曲の解説が入っていて、楽しみにしていたひともいるとかいないとか。
おび
写真には写ってませんでしたが(海外版ではあまり重視されていない?)、おびのデータも必要になります。通常は作品のキャッチフレーズがかかれていることが多く、ジャケット買い同様、現物販売のときは購入の決め手になるかもしれません。昔の90年代くらいのjpopのアルバムとかでも、キャッチフレーズが楽しみで買ったりしたことがある方もいるかも?
あとがき・まとめ
大きく分けて二通りのケースで、リリース時の画像準備状況を見てきました。基本的には『配信・ダウンロード販売』のほうが手間が少なく、ショップによっては利益率も高くなる傾向にあります。
しかし、流通(バーコード必要)や即売会・ライブなどを考えた場合、手に取ってもらいやすいのはパッケージです。活動形態と相談しながら、どちらを主軸にするかを検討しましょう。
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