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future houseの作り方~既存曲の実例確認、ゴリゴリシンセ&固めピアノで

更新: 2024/02/17 2792文字

今回は、管理人的には好きなんですが、日本のトレンドとしてはまだ来てない感があるジャンルを取り上げます。future house(フューチャーハウス)は、『future bass』とはにてますが、音作りの傾向は違います。さっそく見ていきましょう。

future house(フューチャーハウス)ってどんな音楽ジャンル?

管理人はこのジャンル200曲ほど聴きましたが、特徴としては『ハネた重いリズムや、鋭いメインリフのシンセ』があげられるかと思います。ここではfuture house系とされる既存の楽曲をチェックし、サウンドの特徴を確認していきましょう。

Oliver Heldens – Koala

フェスでの来日経験もあるOliver Heldens(オリヴァー・ヘルデンス)。MVはシュールです。高域の鋭いシンセ&重いベースで、クラブなどでfuture houseを流す場合はコレ。

The Wombats – Give Me A Try (Don Diablo Remix) [Official Music Video]

リミックス担当がDon Diablo(ドンディアブロ)。future houseをやりがちなアーティストとして知られます。M1系ピアノで、リフの鋭さをパワーアップさせていて、ストリングスなどが、どっちかというとポップス寄り。

Alexx Slam – Take Me Away

あまり有名でないけど、管理人の一押しです。M1系ピアノ&女性ボーカルが、リア充ハウスサウンドを彷彿させつつも、掛け声やゴリゴリしたシンセリフが、future house的な特徴を捉えています。

Awson & Ily – Make Me Feel

ゴリゴリリフに、軽めオケヒットを重ねたような、シャープでポップス要素が強い楽曲。日本でクラブ系以外の一般リスナーにアピールできそうなのは、圧倒的にこのスタイルです。管理人のyoutubeも、たぶんこんなカンジ(笑)

管理人もfuture house作ってみます

ポイントはリズムセクション!がっつり16分でハネる!

201612202 好みで『パーセント指定クオンタイズ』などの高等テクニックで微妙なノリを作ってもいいんですが、このジャンルにはそんな小手先の技は必要ありません。16分3連の一番うしろにアクセントをつけたりしてみましょう。

ピアノを使用する場合は、m1系などの固い音色をチョイス

ピアノは『ロックピアノ』や『m1ピアノ』などの、固い音色をチョイスしましょう。ヘヴィなオケでもきこえてくる上に、 ゴリゴリシンセなどと合わせることにより、圧倒的な鋭さを発揮します

シンセサイザーもゴリゴリさせよう

201612203 201612204 久しぶりに、ネイティブインストルメントの『massive』を。オシレーターで-12、-24まで重ねて重くし、少しディケイを調整して弾む感じに。ノイズやカットオフでざらつかせてみます。トランスやbigroomのように、強めのディレイはなくても良いかも。 なお、上記のコード進行とピアノリフを聴いていたらB’zに聞えてきたけど(笑)

全部かさねてみると、このようになります。なお、管理人はやっていませんが、ドロップのひと回し目は、他の音をガッツリ抜いてもそれっぽいかもしれません。

管理人がやると、やはりポップス寄りになりがちですが、雰囲気は出てると思います。Oliver Heldensなどはもうちょいシンプルかなと。

聞いた感じだと、『ジャンル登場初期・有名DJなどのアレンジは、ドロップリードシンプル・重め』『ncsなどの楽曲・soundcloudなどの新興レーベルでは、軽め・pops要素』を取り入れている例が多いです。管理人は後者を取り入れています。

そのほかポイント~サイドチェインダッキングや、リズム的に音色変化があると今っぽい

ドロップ前・ヴァースなどでシンセ伴奏を入れるかもしれませんが、他ジャンル同様、リズム的に音色変化があると今っぽい感じかなと思います。サイドチェインダッキングみたいなのとか。管理人が後半に載せた曲では、waves OneKnob pumperなどを取り入れています。

(追記)作ってみた例(完成版・著作権フリー曲サイトSSF)

(2021追記)完成版をSSFにアップしました。歌やプラックシンセ・効果音入り。pfリフや、音色は一部変更しています。やはりpops寄りになってしまいました。

あとがき・まとめ

  • future houseは、future bassとは違う
  • ドロップのシンセや、ピアノが固い感じだとそれっぽくなりやすい
  • ポップスっぽく作っても良いんだけど、日本では流行らないかも

まとめると、こんなところでしょうか。まだ、あまり日本では取り入れている人がいないジャンルですので、コンペやネット作品発表・DJイベント用オリジナル曲に取り入れると、変化をあたえられるかもしれません。


【カテゴリ】- 楽曲アレンジ・ミックス
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