サブドミナントマイナーの、代理になる和音まとめ&置き換えて響きを確認
| 更新: 2024/02/17 | 1657文字
今回は、以前も書いた、管理人が昔もらったテキストの代理和音について検証します。4/10に投下した記事の続きで、前回はサブドミ通常でした。今回あつかうのはサブドミナントマイナーの代理和音みたいな感じですが、種類が多いようです。譜面をみて、響きをオーディオで確認してみましょう。
目次
サブドミナントマイナーって?その和音の代理で使える和音は?
サブドミナントマイナーコードとは?
サブドミナント部分(特にⅣ)を、マイナーコードに置き換えて、違う響きを狙うという理論です。同主短調からの借用とも考えられています。Cキーの場合だと、『Fメジャー→Cメジャー』が、『Fマイナー→Cメジャー』ということでように使われます。
サブドミナントマイナー代理ってどんなのがあるの?
管理人が昔、音楽学校の先生からもらったテキストです。サブドミナントマイナーの代理にはこんなに種類があります(代理和音とは、構成音が共通などで、機能的に代わりに使える和音のことです)。 一見法則性がなさそうに見えますが、Ⅵ♭音(CキーでA♭音)が入っているものが多いようです。これはFマイナーの3度だからと考えられます。
FマイナーはCマイナーのⅣ番目の和音で、CマイナーキーはCメジャーキーの同主調です。
サブドミナントマイナーいろいろな代理の、響きを確認しよう
ここでは、Cキーで記載していきます。すべてⅠのCコードに解決します。通常のCキー・Ⅳ→Ⅰ(F→C)とも、響きを比べてみてください。
Dマイナー7♭5使用
構成音の上3つがFマイナーと共通。ツーファイブに入れやすいでしょう(度数的に)
D♭メジャー7使用(ルートが♭Ⅱのメジャーセブン)
構成音の上3つは、Fマイナーと共通。ルートがⅠ(このキーではC)に対し、緊張感のある半音アプローチができます。
B♭7使用(♭Ⅶのドミナントセブンス)
ファ(F)と、ラ♭(Aフラット)が、Fマイナーと共通です。
B♭メジャー7使用(♭Ⅶのメジャーセブン)
構成音のうち3つがDマイナーと共通。サブドミナントマイナーというより、普通にサブドミナントコードにできそうです。
A♭7使用(♭Ⅵのドミナントセブンス)
構成音のうち3つが、Fマイナーセブンと共通です。(Cキーの場合の)Gドミナントコードに、緊張感のある半音でアプローチできます。
あとがき・まとめ
- サブドミ・マイナーには代理で使える和音が存在する
- Cキーの場合、FマイナーセブンやDマイナーと共通音が多い
まとめると、このようなところでしょうか。Cキー内に通常存在するサブドミナントコード(FやDm)とは、ちょっと違った響きが得られます。少し変わった響きになるので、どこでも使ってよいかといわれるとそうでもなく、スパイス的につかうのが良さそうです。
お好みのものがあったら、ぜひ置き換えてつかってみてください。
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