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【コンピュータ自動作曲・作曲AIサービス】CREEVO(クリーボ)で楽曲作成&素材として活用してみる

更新: 2024/02/20 3011文字

今回はちょっとAIやWeb MIDI API/Web audio APIに興味をもっていたので、ブラウザで自動作曲ができるというサービス(CREEVO)を扱ってみます。あんまり説明する必要はないんだけど、どんな感じで操作したかや、その後の活用についても取り上げていきます。早速内容を確認してみましょう。

CREEVO(クリーボ)とは?

ブラウザで操作できる自動作曲サービス

コンピュータを使った自動作曲サービスで、利用者の評価をもとに新しい自動作曲(作曲AI)モデルを作っていく、という事業のようです。ブラウザで操作ができて、歌声や楽譜生成にも対応。 歌声合成は『Sinsy』、楽譜表示は『MuseScore』使用で、生成されたメロディーや伴奏はパブリックドメイン扱いになるということです。

ログインはした方がよいの?

どうやらサイトにはsnsログインがついているようで、『ログイン状態で保存したあとは自分の作品一覧ページで聴ける』とのことです。管理人は素材利用したいので、ログインすることにします。

よくあるtwitter api認証ですね~。認証onにすると、右上にsnsのアイコンがでてきて、ログイン状態が確認できます。このアイコンから『自分の作品一覧ページ』にいけますね。

CREEVOでの操作・設定について(デザインして作曲)

ここでは、実際にCREEVOで操作してみます。AIイラストでいうとプロンプトみたいな感じでしょうか。音楽の知識はあった方がいいかもしれないけど、無くてもなんとかなります。ジャンルとかの知識は、あるとイメージしやすいのでベターです。ここではおまかせでなく、ある程度自分で設定する『デザインして作曲』をやってみます。

歌詞・読み仮名・小節数(たぶん重要)

まずは、歌詞入力。とりあえず適当な英語(海外のパブリックドメイン文書)を入れていきます。

次は読み仮名。ここも適当にやりましたが、これでスペース入れたりして小節数が調節できるみたいです。管理人は12小節にしてしまいましたが、小節数は結構重要かもしれません。
12小節より、8小節のほうがハマる和音進行パターンが多く出てくるからです。

コード(和音)進行やキーの設定

次は和音進行で曲の雰囲気を決めていきます。『明るい感じ』『切ない感じ』『お洒落な感じ』とかじゃないんですねー(笑)
『6→5→4』とか、『ヒット曲の雰囲気』みたいな選択のしかたです。度数表記は楽器やってないとわからないので、ちょっと使いにくいかも。

また、キーも適当に決めていますが、管理人の場合は『あとでmidiをdawにインポートして、移調すればよい』という感じだからです。

前の項目で適当に12小節にしましたが、それでも12小節パターンはブルースとかセンチメンタルジャーニーとかいろいろ出ます。センチメンタルジャーニーぶっちゃけ知りません(笑)

ちなみに、8小節にすると、さらにハマりやすようなパターンが出てくるようです。『カノン』とか『小室さん』みたいなのは使いやすそうですね

メロディーやBPM・伴奏パターン

次はメロディ。タイプは『1990年Jpop』、BPM170、メイン楽器はトランペット(インスト版のメロディになる)というように設定。 下のボックスは『音域・遊び・和音のハマり度』となっています。『遊びを強く、和音のハマり度を弱く』ってやっていくと、変な曲ができそうな気はします。

次は伴奏パターン。メインのリズム(ドラム)のほか、2つの楽器を選ぶことができます。よくわからない用語があったけど、リズムマシンみたいな機材を普段から使っている方だと、サクッと使えるのではないでしょうか。native instrumentsとかが出してるやつね。

最後に、『いくつか生成されたメロディーパターンから、小節ごとに好きなものを選ぶ』というのがあります。管理人はスルーしましたが、何パターンかきいて決定しても良いでしょう。

CREEVOで作ると、楽曲・各種ファイルはどのように出力されてくる?

全部設定したら、データが生成されるのをまちます。人に聴かせられるようなレベルではないんですけど(笑)、ちょっと聴いてみますか。

生成後は、ボーカルバージョン・インストバージョンのmp3が出力されていました。

そして、運営が一番欲しいデータと思われる、評価。評価をつけると、楽曲のデータをダウンロードできます。

zipにはmp3や楽譜・設定データのテキスト・midiが入っていました。

ちなみに、生成した楽曲です。まあ、なんとも言えませんが(笑)、素材としては非常に優秀かもしれません。

生成した楽曲素材の活用について(アレンジする&アレンジ例)

で、生成した楽曲素材はどうするのかというと、『dawに取り込んでアレンジ』します。(設定が下手だったせいか)
・速いBPMで16分連打する、細かすぎるメロディ
・尺稼ぎの不自然なロングトーン
みたいなメロディがあったので、少し変更しましょうか。

こんな感じでdawに取り込んで作業。まずは、『聴いてみてキャッチーだった部分を残しつつ、自分でフレーズ足したりして、8小節/16小節くらいのメインテーマを作る』というところから行います。このあとは、セクションを足して尺を決定し、楽器を独自に配置してアレンジしていく、という流れ。

完成したのは以下の楽曲です(SSF事業部のyoutubeアカウントに載せました)。

生成した8小節のメロディはずっと一緒なんですけど、前半・後半で和音進行やリズムを変えるみたいなテクで、verse/chorusの変化が明確になった気がしますね。

あとがき・まとめ

  • CREEVOではブラウザで自動作曲ができ、おまかせの他、細かく設定もできる
  • (個人的な意見)尺を8小節にすると作りやすいかも
  • 生成後の評価でmidi/mp3/楽譜などのデータがダウンロードでき、パブリックドメイン扱いのなので素材にも活用できる

まとめると、こんなところでしょうか。管理人は、楽曲の生成自体はうまくできませんでしたが、イラストAIプロンプトみたいに、設定をうまくやれれば、良い感じの曲ができそうです。


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