dawのピアノダンパーペダルで、レゾナンスを調整すると残響はどうなるの?
| 更新: 2024/02/17 | 1510文字
今回は、ピアノのペダル踏んだときの共鳴を、DAWで操作してみます。 派手に音色エディットのできないピアノにおいて、おと作りの重要ポイントといえるところです。どんな風になるのかさっそくみていきましょう。
目次
■ちなみに、ピアノのペダルってどんな役割なの?
おなじみなのは、踏んで音を伸ばす『ダンパーペダル』です。通常は右足で踏むやつです。このほかにも『ソフトペダル・打弦位置調整ペダル・ソステヌート・音量を落とすペダル(アップライトタイプ)』などがあり、タイプによって搭載しているものが異なります。 今回は、一番良く使う『ダンパーペダルの共鳴』をdaw上で取り上げます。
なお、楽器メーカーyamaha社では、ピアノの構造について詳しく書いているので、興味があったら、こちらも読んでみてください。 http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/keyboards/about/gp/
■DAW上で、ピアノダンパーペダルの共鳴っていじれるの?
管理人の使ってるkontakt(ライブラリthe grandeur)です。 音源によって搭載されていないこともありますが、Resonance(日本語で共鳴という意味)の部分が、ペダル時のエディットに効果的な部分。 共鳴のしくみは難しい物理の分野になるので省きますが(管理人は理系教科まったくダメです笑)、これを使用して、ペダルも積極的に音色作りに使っていきます。
■ダンパーペダルの共鳴(Resonance)を段階的に操作して、効果を確認しよう
この部分を操作することにより、ペダル踏んだとき(midi上では、サスティンがかかったとき)に、他の音と共鳴して複雑な響きが発生してきます。段階的に操作するので、『曲にはどのくらいのかけ具合がよいか』などを検討します。
■例1:Resonanceを操作しない(0)
上記のResonanceパラメーターをまったく操作しない状態です。この場合でダンパーペダルを踏んでも、単純にサスティンがかかるだけ。他のパートがいっぱい入っている楽曲ではこのように使わないで、eqなどで上手く隙間をねらって聴かせてもよいかもしれません。
■例2:Resonanceを半分くらいまで上げてみる
ちょっとわかりにくいのですが、弾いて音を伸ばしている部分・弾き終わった余韻の部分などに変化が見られました。かけなかったときよりも、のびやかというのはこういうことかも。
■例2:Resonanceをmaxに近い状態で
ちょっと『ごぉーん』という余韻がうるさくなってしまいました。特に狙ってこういう感じにしないのであれば、これより抑え目でかけたほうが全体のバランスはよいでしょう。
目立たないポイントですが、ペダルResonanceなども積極的に使ってみても面白いかもしれません。
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