【フリー音源】kontakt『super audio boy』でチップチューンを作ろう!
| 更新: 2024/02/17 | 1632文字
今回は、チップチューンにも向いていると思われるシンセサイザーをご紹介します。しかもフリー(kontaktフルバージョン必須)。 他のシンセサイザーよりも、昔のゲーム風な曲に特化した印象をうけるツールです。早速入手してつかってみましょう。
目次
■チップチューン音源 super audio boyの入手方法は?
https://impactsoundworks.com/product/super-audio-boy/
『impactsoundworks』という、音源デベロッパーが配布しています。カートに入れるタイプですが、0円で決済されます。アカウントを作っておいて、ショッピングカートに入れて決済すれば、kontakt用のファイルのダウンロードリンクがメールで送られてきます。あとは任意の場所に保存しておき、kontaktから読み込みます。
■チップチューンでよく使われる ファミコンやゲームボーイってどんな音源なの?
wikipediaやniconico百科(チップチューン曲投稿が多い)で調べると、
・パルス波(矩形波)2系統・デューティ比 3:1, 1:1, 1:3, 1:7 (メロ)
・三角波 1系統(ベースなど)
・ノイズ – 1系統(パーカッション)
・DPCM – 1系統(サンプリングサウンド)
というようなスペックのようです(ファミコン)。波形の種類を押さえておくことは、それっぽくするコツといえそうです。 ゲームボーイはちょっと違いがあり『ステレオ出力』『減衰以外のエンベロープ調整』などができるとのことです。興味があるかたは、wikipediaやniconico百科で、音源の仕様についても調べてみてください。
■さっそくkontaktで、super audio boyを使ってみよう
■実は、4パートマルチティンバーも使える
ごらんのとおり、4レイヤーモードの音源というように見えます。各パートの右側にある電源ボタンみたいなものをonにすることにより、そのレイヤーを起動させます。4本重ねるとかなり厚い音に。 midiチャンネルを個別に指定することにより、マルチティンバー音源みたいにも使えます。パルス波・三角波・ノイズパーカッションで、別々にmidiデータ打ちたいときなどに使えそうです。
また、パッチ名のところをクリックすることにより、右下のほうにプリセット一覧が出ます。各種波形のほか、ノイズ風ドラムキットなどもそろっているので、急ぐときはこちらの機能も使ってみましょう。
■レイヤータブを使って、シンセサイザーのエディットをしよう
下のほうに各レイヤーのタブがあるので(a~d)クリックして、各パートをシンセサイザーのようにエディットできます。『ピッチ・ボリューム・フィルター』のエンベロープに、ビブラートやポルタメント・ベンド幅などはここで調整。
■面白い使い方:ステップシーケンサーモード
面白い機能として、ステップシーケンサーみたいなアルペジオモードが搭載されていました。 各レイヤーのarpタブから入って、アルペジオをonに。あとは1音押しながら、ピッチやボリューム、波形を時間軸にそって変えていきます。管理人もやってみたところ、上記のオーディオみたいな、ピコピコループパーカッションが登場。
チップチューンサウンドをお求め、または他ジャンルにこの手のトラックを足したいときなど、ぜひ検討してみてください。
【カテゴリ】- 楽曲アレンジ・ミックス
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