【ストリングスアレンジ】ロックの曲で、ストリングスの速いフレーズがきこえません。どうしたら?
| 更新: 2024/02/17 | 1550文字
今回は楽曲のアレンジで、管理人も悩まされてた事例を取り上げます。 画像はぱくたそさんからお借りしました。ギターやシンセ、激しいドラムが曲に入ってくると、ストリングスの速いフレーズってきこえなくなりがちですが、どうにかして対処してみましょう。
目次
■お題:BPM180で8分の速いフレーズがきこえません
お題用に、久々速いテンポで。上記のようなリフ(ストリングス音色)があったんですが、ギターとかがはいってくると、なかなかきこえて来ません。単純にベタ打ちしただけというのもありますが、これをどうにかして前面に出てくるようにしたいと思います。できたらイントロとかに使えるかも。
■解決策1:音源エディット・アタックタイム&カットオフ
通常はシンセ音源側でも対処できます。アタックタイム(音の立ち上がり)カットオフ(フィルターの周波数を上げて音を明るくする)を使うことが多いかと思います。しかし、ここではすでにどちらもmaxまで上がっています(笑)音源の設定だけでは不十分なこともあります。
そこで、他の対処方法もためしてみましょう。
■そのほかの、『ロック曲のストリングスの速いフレーズがきこえない』場合の対処
■イコライザーで上げる
中~高音域をあげてみました。ちょっとはマシになったかなという感じがしますが、前面に出てきたとはいえない状況です。 xpand2(音源)はストリングスが弱いというのもあるかもしれません。ちょっと別方法もやってみましょう。
■アーティキュレーションを変えられる音色に差し替え、キースイッチで変える
kontaktに差し替えてみました。これはキースイッチでアーティキュレーションを変えられます。 切れ味の良い『スタッカート』と『フォルテピアノ( 強く、その後、直ちに弱く、の意味。kontaktではやや強めの音がなる)』の切り替えを。スフォルツァンドだと強すぎました。アタックがはっきりしてきこえるようになってきました。
■『1st,2ndヴァイオリン』のように配置し、厚みを出す
上記のアーティキュレーション切り替えたものに、さらに2ndヴァイオリンやヴィオラ・チェロを足して(音色は適当ですが、混ざり具合をみて吟味します)、弦楽複数パートに。ここまでやる必要があるかというと、ジャンルによってはあるかもしれません。弦楽4パートのように配置してみると、なかなか豪華になります。ベースやギターが入ってくるロック系ではなく、ややアコースティックよりの場合は、コントラバスも入れましょう。
そのほか、ここには書きませんでしたが、ストリングスの速いフレーズが追いつかない場合は、daw上で64分とかで前に出してやったりしても効果的なことがあります。状況に応じて使い分けて良い感じの楽曲を作っていただければ幸いです。
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