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オーケストラ音源The Total Composure Orchestraはサブ音源に・一部良いパッチも

更新: 2024/02/17 2444文字

今回は、きっとユーザー数も多い、サンプラーkontaktのフリーオーケストラライブラリを紹介します。 2015年末くらいにDAWニュースサイトなどでアナウンスされていましたが、年明けて2017年でもゲットできるようです。さっそく使ってみましょう。

『The Total Composure Orchestra』ってどんな音源ライブラリ?入手方法や構成は?

配布ディベロッパーのサイト

201701052 Twitterでも書いたんですけど、archive.orgにてダウンロード可能。配布場所をアーカイブにして残しているようです。右側のzipを選択し、落としたあとは解凍し、任意の場所(普段サンプラーライブラリをおいてるフォルダ内など)において、kontaktからnkiを開きます。

『The Total Composure Orchestra』音色ライブラリの構成

201701053 ライブラリにはいくつかのフォルダが入っていて、すべて名前のとおりオーケストラタイプです。 バイオリン・チェロなどの弦楽器やbrassなど金管、woodwindで木管、そのほか鍵盤やティンパニなどを含むオーケストラパーカッションなどです。ティンパニロールは個人的に便利と思います。

音作り手法と作ってみた

表のパネルはあまりエディットできないからキースイッチ用に

201701054 表のパネルでは、トレモロ周期・ラウンドロビン設定・リバーブとかのシンプルな感じです。 基本画面では、アーティキュレーションを変化させるキースイッチ鍵盤を確認しましょう。暗記できれば、あとはピアノロールに打っていけばok。弾いてみたところ、通常音・スタッカート音・トレモロ音などがあるようです。

細かい音作りは、スパナアイコンをクリックしてエディット画面で

201701055 ただしkontaktは基本構造がエディットしまくれるようにできているので、心配無用。 エフェクトをインサートしてリバーブやディレイ&イコライザ、ADSR(アタックディケイサスティンリリース)を調整します。

管理人が作ってみた事例

音源は、ほぼエディットなしで、『The Total Composure Orchestra』パッチのみでやってみました。 やはり出音の存在感や混ざりやすさは有料のライブラリには劣りますが、いくつか使いやすいパッチもありますので、うまく選択し、サブ的に活用するとよいでしょう。

ビブラートの周期などの関係で音程揺れや、ちょっとこもる感じ(モジュレーションホイールで調整?)に気をつけると、うまく使えるかもしれません。

『The Total Composure Orchestra』で、良さそうなパッチ(オーディオ付き)

マリンバは結構良さそう

フレーズは適当ですが、基本的にラウンドロビンがかかっているから&アーティキュレーションが無いので、マリンバは使えそうかも。ベロシティ段階はそこまで細かくないので、工夫が必要な部分はあります。

ウィンドチャイムや鐘の詰め合わせ『Orchestral chimes』

出音はそんなに派手じゃないです。『いろいろな高さのウィンドチャイム』『いくつかの音程の鐘』が、セットで入っているところがポイント。効果音向き。

ティンパニロールは使うかも?

『レフトハンド・ライトハンド(それぞれフォルテ・ピアニッシモ)』『ロール』のウェーブが収録されていることを確認しました。ロールは他音源で既に持っているんですけど、演奏のニュアンスが違うので、持っておこうかと思っています。

金管・弦のこもりはモジュレーションホイールで

全体的に金管・弦がこもっている感じが気になりますが、音源単体で、少しは解消できます。モジュレーションホイールを上げていくと、高域が出て通りやすい音になります。エフェクターやアーティキュレーションはどうにもならないので、他の音源をメインにします。

あとがき・まとめ

  • The Total Composure Orchestraは、全パート揃っていて便利だが、出音が弱い
  • 金管や弦の籠りは、モジュレーションで解消
  • マリンバ・チャイム・ティンパニロールなどは良さげ
  • アーティキュレーションは少ないので、epic/symphonic系をやる場合は、他音源メインが必須

まとめるとこんなところでしょうか。epic/symphonicのメインには弱いとはいえ、特定パッチを組み合わせて使っていくと良さそうです。また、kontaktにはもともとからviennaオーケストラライブラリ(VSL/viennaシンフォニックライブラリ)があるので、こちらも組み合わせて好みの出音を探してみましょう。


【カテゴリ】- 楽曲アレンジ・ミックス
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