【WPプラグイン】Smart Custom FieldsとCustom Field Bulk Editorは相性悪い?(空リンク・真偽値フィールドに文字)
| 更新: 2024/02/11 | 2328文字
今回は、管理人がカスタムフィールド系の案件で使っているプラグイン『Smart Custom Fields』で、ちょっと気になった挙動があったのでご紹介します。単体では問題にならないけど、ほかのプラグインと組み合わせると相性がよろしくない、という展開です。使うのは、バルク編集(一括編集)で便利な『Custom Field Bulk Editor』です。内容は『変なリンクが出る(空のページ)』や『文字じゃないフィールドに文字が入る』というもの。さっそく確認していきましょう。
目次
今回の題材WPプラグイン~Smart Custom FieldsとCustom Field Bulk Editorとは?
シンプル操作でフィールド強化~Smart Custom Fields
カスタムフィールド系プラグインだと『Advanced Custom Fields』あたりが有名ですが、こちらはシンプル操作で利用できるので愛用しています。ファイル数もacfに比べて少なく軽量・データベース構成もフィールドキーが出なくてシンプル、mysqlで探すときもすぐわかる的な良さがあります。acfよりフィールドタイプは少ないけど、テキストや選択ボックス・ラジオボタン・タイムピッカー・真偽値フィールドなど、よく使うものは一通りそろっています。
一括カスタムフィールド編集で生産性アップ~Custom Field Bulk Editor
こちらはバルク(一括)編集機能を追加するプラグインです。記事を選んで一個一個編集するのはなかなか大変ですが、一括で指定できると結構ラクになります。 『チェック入れた記事の指定カスタムフィールドを一括変更』『投稿タイプごと』といった機能がありました。
Smart Custom FieldsとCustom Field Bulk Editorで、ちょっと相性が悪いかなと思う点
それぞれのプラグインは単体だと結構便利だったりしますが、組み合わせるとちょっと難点が。プラグインの相性悪いみたいなことは、WPではよくあります。とくに、Advanced Custom Fieldsより、Smart Custom Fieldsで気になった点をご紹介。
Smart Custom Fieldsメニューにバルク編集を出すと、空リンクがでる
難点その1は管理画面のSmart Custom Fieldsメニュー。ここに『Bulk Edit Field』の項目がでますが、これには意味がありません。
なぜかというと、リンク先になにもないからです。パラメーターみたいなものがリンク先についていなくて、リンク先になる項目に該当するものがないか、取得できてないのかも。 (または、Smart Custom Fields自体が、投稿タイプとして認識されている?)
対応としては、メニューの設定からCustom Field Bulk Editorの設定を開いて・・・
Smart Custom Fieldsのチェックを外しておくと、空のリンクは出なくなります。フィールドの一括指定はそれぞれの投稿タイプごとに行う形で良いでしょう。 なお、余談になりますが、この空リンクは『Advanced Custom Fields』では出ません。
真偽値(true/false)フィールドに文字が入ってしまう
管理人の著作権フリー曲サイトで、真偽値(true/false)フィールドを作ったときのことです。wavあり/なしフィールド(wav_available)値『なし0 あり1』というフィールド(通常は0か1でtrue/falseが多い)を作りました。個別記事ではボタンで選択してどちらかが入りますが・・・
このプラグインは表示がテキストフィールド一択なのか(またはフィールドのタイプまで受け取らない)、文字列が普通に入ってしまいます。この状態だと個別の記事画面では、『ある』って書いてあるのに、強制的に初期値判定(なし/0)になるようです。想定の反対の動作になることもあるので、これは気をつけたいところです。
そして、phpmyadminでデータベースを確認しても、真偽値フィールドで作ったはずなのに文字列。意味がわかりません(笑)
なお、Custom Field Bulk Editorのデベロッパーは、Advanced Custom Fieldsの挙動を想定しながら作ったのか、ACFでは文字列で入らないことが確認できました(例えば、Bulk Editorで『みかん』といれても、データベースでは1が入る、など)。
あとがき・まとめ
- Smart Custom FieldsとCustom Field Bulk Editor組み合わせは便利だが、一部相性が悪いところがあるので注意
- 管理画面の空リンク対策は、Smart Custom Fieldsのチェックを外し、それぞれの投稿タイプで一括指定を行う
- 真偽値フィールドにも文字列が入ってしまうので、テキストフィールド中心に使ったほうが安全
といったところでしょうか。プラグイン本体を改造して対応することもできそうですが、とりあえずは挙動を知っておくと、意図しない動作を避けられると思います。
【カテゴリ】- WordPressプラグイン情報
【タグ】- Smart Custom Fields, カスタムフィールド