【メディバンペイント】『透明度を保護』を使ったテクニック~色付きトーン背景・色トレス風の色付き線画
| 更新: 2024/02/11 | 1442文字
今回は、管理人がちょくちょく行っているメディバンお絵描きで、便利なテクニックを使ってみたので紹介します。Photoshopなどでも、『不透明部分のみ描画範囲にする』みたいな感じで使われる、透明度保護。管理人が普段使っているmedibang paintで、『色付きトーン背景』『色トレス風の色付き線画』をやってみたので、やりかたをお伝えしていきます。
1:『透明度保護』をつかって、クラウドなどのトーン素材を色付きにする
まずは、medibang paintの便利な機能『クラウドからトーンなどの素材』を落とします。トーンについては、当サイトで使ってみた例を載せているので参考になさってください。トーンがデフォルトでは白黒なので、カラーイラストにしたいときはブレンドモードを変えるか、塗る必要があります、
◆【メディバンペイントpro】漫画用素材のトーンは、実はイラスト作成でも使える件
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やり方は、トーンを背景に貼った後、トーンのレイヤーに対して、右側のレイヤーウインドウで『透明度保護』を指定します。こうしておくと太めのブラシで、『トーンの模様の部分だけ色を付ける』みたいなことが可能になります。背景とか作るのに使えそうです。
背景に使ってみるとこんな感じ。線画のキャラはイライザです(マイフェアレディ)。制作中の線画なんであんまりパッとしないんですが、エフェクト的な利用もいいかもしれません。
2:色トレス風の色付き線画にしてみる
イラストのテクニックでよく使われる色トレス(線画の色を隣接した色の近似色にする・少し明度を下げる)みたいなのを、『透明度を保護』を使って行ってみます。 例えば黒一色で線画を描いた後、近似色でまたなぞるのは、2度手間で大変です。線部分だけ塗れれば良いかなって感じで。他にもやり方はありますが、『透明度保護でサクッと線だけ塗れるように』してみます。
下塗りが終わった段階で、線画レイヤーは『透明度保護で線だけ塗れるように』し、パーツごとに明度を下げて調整しながら大きめのブラシでサクッと線を塗った様子。なぞりよりはかなりラクかも。キャラクターは『映画レ・ミゼラブル』より、エポニーヌとマリウスです。
線画に色がついているので、影だけ入れてもちょっとカラフルで雰囲気のあるイラストになりそうです。
レイヤー全部足すとこんな感じに。線画が太め&黒一色だと、かなりアメコミテイストなイラストになるので悩んでいましたが、色トレス風の色付き線画&細めで行ったところ、ちょっとソフトな感じになったようです。
あとがき・感想
特に色トレスみたいなのは、全体的な雰囲気をソフトにしたかったので検討していましたが、線をなぞり直ししないで対応できたのは楽でした。線&下塗りを複製して近似値に変更もできるかもしれないので、ちょっとチェックしてみます(こちらの方がよりラク)。トーンもいろいろな色で使えそうなので、今後も使っていきたいテクニックでした。
【カテゴリ】- デジタルイラスト制作
【タグ】- MediBang Paint