【コード進行】変な響きの和音ディミニッシュ・音程関係チェック&転調やセコンダリーなどの使用方法
| 更新: 2024/02/17 | 1613文字
今回は、管理人もシンフォニックハードとか、疾走V系ハードロックのアレンジ依頼をいただいていた時は、よく使ったコードについてお話します。画像はいつものおやじギャグです。ちょっと難しそうな和音について使い方を見ていってみます
目次
ディミニッシュの和音ってどんな響き?キー内の役割は?
響きや音程関係も確認しとこう!
音程関係や響きは以下の通りです(Cdimトライアド・D♭キーⅦ)。
キー内(ダイアトニック)ではどんな機能なの?
・長調ではⅦ番目。ドミナントセブンスと構成音がカブるので、ドミナント代理で使ってみてもOKです
・短調ではⅡ番目。ガッチガチなマイナー感が出る、マイナーツーファイブなどに。
なお、キー内で4つ音符を積んだ場合は、Ⅱ番目のところはマイナーセブン♭5になるので、これも押さえておきましょう。
変な響き和音ディミニッシュ、さてどう使う?
ちょっと1時間くらいかけて、3タイプのオーディオデータと譜面をつくってみました。たまに管理人が使っている方法(定番かもしれないけど)ですが、見てみましょう。
コード一発(笑)SEも駆使してホラーに
この和音は1コードで引っ張ると、かなりダークな雰囲気がします。結婚式とかやるときに、この和音1コードの曲を流す人はいません(笑)効果音や音色を工夫すれば、かなりホラーな感じが出そうです(例:ドアがきしむ音など)。
半音進行をまぜる時など(半音上行パッシングディミニッシュ・次のコードへのセコンダリドミナント的な機能)
たまにこういう風に、ルートが半音で移動するディミニッシュを挟むことがあります。この形は、たとえばF#dimの構成音と、Gに行くドミナントD7の構成音がカブっているのでセコンダリ的に使われます。少し和音進行をスリリングにしたいときにもgood。
転調にいかがですか?
前半Cキー・後半F#キーです。ディミニッシュ7(4和音)が、音程関係が一緒なので展開すると別のディミニッシュ7コードになるのを利用したテク。Bdimと構成音がかぶるE#(F)ディミニッシュ7がハブになって、後半のキーにつながります。
あとがき・まとめ
- ディミニッシュの和音は、ドミナント和音のように使うこともできる
- コード一発で引っ張ると、怪しい・ホラーな雰囲気に
- 半音進行をまぜるとき、転調などにも使うことができる
まとめると、このような形でしょうか。一見、怪しい響きの和音ですが、適材適所で使うと効果的かと思います。ぜひうまく使って楽曲をカッコよくしてみてください。
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