【コード進行】Ⅱ→Ⅴ進行前にセコンダリー和音を挟んで、少しキーが飛んだ響きにする
| 更新: 2024/02/17 | 1922文字
今回は、コード進行の話題です。管理人がやったアレンジお仕事で、楽曲のコードを設定したとき、やってみたねたを紹介いたします。セコンダリーとか、音楽理論を勉強してるとよく見る用語ですけど、実際にならしてみるとどうなるのでしょうか?用語および、響きを確認していきます。
目次
用語確認 セコンダリーとは?
まずは用語の整理。セコンダリー(セカンダリーとも表記・管理人は、昔レッスン受けたバークリーにいってた先生がセコンダリーと発音してたので、この表記にしています)というと、こんな感じ。 Cキーで。Cキーのドミナント→トニック進行は『G→C』ですが、このキーの中に(たとえばEmに解決させるとして)Emへのドミナント動き『B→Em』が入っています。
web屋さん向けに言うと、『h2と/h2の間の文章の、起承転結の転の部分にh3 /h3の起承転結が入ってる』感じ。 食べ物でいうと、『コース料理食前酒・前菜・メインディッシュ・デザート』の、メインディッシュがプレート料理『サラダ・ごはん・スープ・魚』だった感じでしょうか。
Ⅱ→Ⅴ進行前に、セコンダリー和音をはさんで装飾する例
なぜ、Ⅱコードに対してセコンダリーを入れるの?
これは人によって感じ方が違うのでなんともいえませんが、『ドミナントコード連続(たとえばCキーでA7→D7→G7とか)だと、調性感が希薄になり、ちょっとクドい』ので、Ⅱにつけてみることにしました。にたような機能の「サブドミナントコード(CでいうとF)」も良さそうです。
しかし、これが必ず正しいわけではなく、『楽曲や狙っている雰囲気によっては、セコンダリーでどんどんドミナントコード連結』していっても効果的な場合があるでしょう。
もとのコード進行、普通です
バージョン1をこんな感じでつくった気がしました。オーソドックスな、メジャー系のコード進行です。とはいえ、G→Fはそんなに一般的じゃない気もしますが。
ツーファイブに行く前にセコンダリーやってみる例
Ⅱ(Dm)、ツーファイブが出て、響き・ハーモニックリズム的にも印象に残りそうなところに、DmへのドミナントAを。ちょっと変化がでました。こういう響き、jpopでもよくありますよね。
(おまけ追記)Ⅱじゃなくて、Ⅴに対するセコンダリーを挟むと?Dmとルート一緒で、そんなにクドくなかった
オマケで、Ⅴに対してセコンダリー入れた例も紹介します。Cの場合ⅤがGで、Gに対して5度で動くのはDです。Dを少し引っ張るために、コードを少し変えました。結果としては、クドいかとおもったら、そうでもなかったです(しょっちゅう使っているので慣れているというのもあります)。
ドミナント連結しまくりはクドいんですけど、『セブンスコードじゃない(3和音である)』『Dm→Dのおかげで緩和』という要因で、自然に聴こえてきそうです。
補足・Ⅱ→Ⅴを挟むこともできます
補足情報です。ドミナント和音だけではなく『Ⅱ→Ⅴ進行を挟む』という方法も、当サイト別記事で紹介しております。よろしければこちらもご確認ください。
ジャジーなコード進行~ダイアトニック(キー内)和音に、別キーのツーファイブを挟む
/archives/3510/how-to-insert-two-five/
あとがき・まとめ
- キー内のⅠ以外の和音に、5度で動いて解決するものをセコンダリーという
- Ⅱ→Ⅴ進行前に持ってきても良い感じ
- メジャーキーでⅤにセコンダリーが解決する場合は、そんなにクドくない
まとめるとこのような感じでしょうか。バラード系jpop・アニソンなどでは、和音の雰囲気を変えるため、セコンダリーなどを入れる例が多いかなと思います。押さえておくと、ちょっと変わった響きを得られるので、是非チェックしてください。
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