ジャズの有名曲『コンファメーション』のコード進行って、他ジャンルに流用できる?
| 更新: 2024/02/17 | 1848文字
今回は、管理人の個人的なチョイスですけど、有名な楽曲のコード進行を他ジャンルに使えないか考察します。 チャーリーパーカーが作った、ジャズ系ファンなら90%~ほぼ100%知ってる有名な曲ですが、その特徴的な和音進行は引き出しとして使えるのでしょうか。さっそくみていきます。
目次
コンファメーション(Confirmation)の、コード進行や理論的なポイント
この曲ですね。ほぼスタンダードナンバーになっているので、いろいろな方が演奏していますが、オリジナルの『チャーリーパーカーバージョン』でどうぞ。
コード進行を、表とオーディオデータでチェック
昔、音楽学校にかよっていたときに、先生からいただいた課題に、コンファメーションのリードシートがありました(先生がジャズ系だとこういう課題も出ます笑)。で、それをメモ帳に打ってみた&dawに打って、オーディオで聴けるようにしてみました。
ジャズ系のCDや、ライブレストランなどでプレイされるテンポに近い(BPM180くらいと速い)状況だと、しっちゃかめっちゃかな感じもしますが、8小節ごとにクラッシュシンバルを入れてみたので、セクションごとにどんな進行になっているかチェックいただけると思います。
音楽理論・和音進行的なポイント
基本のキーはFメジャー(Gm7→C7→FM7みたいなところ)と考えられますが、調性圏が複数あります。
・Em7♭5→A7→Dm7(Dマイナーキー・並行調)
・Cm7→FM7→B♭M7(B♭メジャーキー)
・E♭m7→A♭7→D♭M7(D♭メジャーキー)
というように、速いテンポでキーがめまぐるしく変わっていく点。ソロ取るのむっちゃ大変です(涙)上記のキーでのツーファイブ進行をチェックしましょう。
また、同じルートだけどコードタイプが違うものに解決
・例1:Dm7→G7→CメジャーじゃなくてCマイナー
・例2:Am7→D7→GメジャーじゃなくてGドミナント7
という進行も出てくるので、事前に押さえておくと、解釈がラクになりそうです。
管理人が、コンファメーション進行を使用して、他のジャンルの曲を作ってみる
あまりうまくできなかった例(pops)
あまりうまくできなかった&途中ですが、無理やりポップス化(笑)。次のキーセンターを意識しながらやらなければならないので、キャッチーなメロディを乗せるのが、非常に難易度が高いといえます。ただ、やってみると高確率でスキルはあがるかもしれません。スクールの皆さん、課題にいかがですか?(笑)
そこそこうまくできた例(ジャズピアノ・ハウスクロスオーバー)
著作権フリー曲サイトSSFにアップした曲です。和音進行がコンファメーションAパートと一緒です。とはいえ、一部変更しています(B♭7→B♭メジャーセブンに)。ここはメジャーセブンのほうがカッコイイと思います(笑)
BPMを落とし、ハーモニックリズムを長めにとったので、ごちゃごちゃした感じが少なくなり、聴きやすくなりました。こうすると、調性圏が複雑とはいえ、ソロも取りやすくなります。
あとがき・まとめ
- コンファメーションでは『Dマイナー/Fメジャー・B♭メジャー・E♭メジャー・D♭メジャー』のように、複数の調性圏が出てくる
- コンファメーション進行の、他ジャンルへの流用は可能
- ハーモニックリズムを長く、BPMを落とすなどで聴きやすく・ソロも取りやすくなる
なかなか個性的なコード進行ですが、『ツーファイブが細かすぎる場合は、キメなどにつかう』『BPMやハーモニックリズムなどをゆったり取る』などの手法を駆使しても、他ジャンルでも使えたりしそうです。『王道進行やカノン進行』みたいな形で、『コンファメ進行』みたいな言葉が生まれてもいいかも。
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