ジャジーなコード進行~ダイアトニック(キー内)和音に、別キーのツーファイブを挟む
| 更新: 2024/02/17 | 1721文字
今回は管理人が、ピアノでjazzのスタンダード曲コンファメーションの伴奏を練習していて(ソロは難しくて できませんでした笑)、思いついたコード進行テクを紹介します。主にツーファイブ(キー内のⅡ→Ⅴ・CキーならDm→Gドミナントセブンスみたいな、基本進行)を使います。ツーファイブを挟みまくるのは、昔のジャズ系の曲(コンファメーションにも)に、よく見られ、現在でも使われるテクニック。『どんな響きになるのか、フレーズ処理はどうするか』さっそく確認していきましょう。
目次
例:C→Em→F→Gにツーファイブ挟む
今回のコラムでは、Cキーでツーファイブを挟むという和音進行ですが、『Dm→G(Cキーツーファイブ)』を使うわけではありません。Cキー内ほかの和音をⅠと見立てて解決する形で進めます。
もともとのコード(C→Em→F→G)
あえてよくある定番なコード進行をチョイス(C→Em→F→G)。ローマ数字でかくと、CキーのⅠ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅴです。この段階では、特にコメントはありませんが、管理人的にはⅢのマイナーは、なかなかおいしいコードです。
C→Em→F→Gにツーファイブ挟んだコード進行
で、上記の進行に対して、ツーファイブを挟みまくって響きをかえたところ 『C→F#m7♭5・B7→Em→Gm7・C7→F→Am7・D7→G→Dm7・G7』という進行に。
『F#m7♭5・B7』は、Emへのマイナーツーファイブ
『Gm7・C7』は、Fへのツーファイブ
『Am7・D7』は、Gへのツーファイブ
『Dm7・G7』は、Cへのツーファイブ
となっています。
この時点で、F・G(並行調Em)・Cと、複数のキーが出てきています。一時的に、何回も転調しているという解釈もできます。
『Dm7・G7』は、無くてもGがもともとあるので、ループしてⅠ(Cメジャー)には自然につながりますが、あえてここもツーファイブに。ココではGと3rd/7thが同じ和音(D♭7)を使って、Ⅰ(Cメジャー)に半音で落として解決というのもやってみましたが、クドくなったのでDm7・G7を採用。興味があるかたはCメジャーに戻すとき、『A♭m7・D♭7』もやってみてください。
フレーズやメロディなどを乗せるとき、Cメジャースケールだけでok?
作ったコードに、エレピかなんかでフレーズを入れてみました。上でかいたように、複数のキーがでてきていますので、F#m7♭5・B7のところでCキーの4番目のファの音(F)を弾いたりしてぶつかります(一瞬だけ経過音なら、気にならない場合も)。そのため、ツーファイブの場所にあわせて、そのキーの音を取り入れていきます。 連続して弾くと不自然にきこえるところは、あえて休符にするなど、センスの見せ所でもあります。
また、転調するときも、次のキーのツーファイブを挟んだりしてもokです。
あとがき・まとめ
- CキーでいうEmやFに対しても、それをⅠと見立てたツーファイブの和音進行を挟むことができる
- 元のキーの音だけでは調性圏から外れることがあるので、フレーズはその時点のキーから音を使う
まとめるとこんな感じでしょうか。このテクを使うと、一時的に転調したような響きにすることもできます。ぜひみなさんも、ちょっとジャジーでおしゃれな進行にしたいときには、使ってみてください。
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