dawは買わなくてok?ブラウザ無料音楽制作『soundation studio』が便利・使い方やプランをチェック
| 更新: 2024/02/17 | 3426文字

今回は、dawやりたいけど『高いしめんどくさい』と思っている方にはお勧めのツールを紹介いたします。 管理人はちょっとメモリ食い虫のpro toolsとかを導入してしまって頭を抱えているんですけど(笑)、現代のブラウザでの音楽制作ツールの実力はどこまで上がっているのでしょうか?mynaなどもやってみましたが、『soundation studio』も使い方などを検証します。
*注:旧バージョン画像がふくまれます。一部レイアウト・機能が異なる場合がございます。
目次
soundation studioとは?プランはどのようなプランがある?
スウェーデン・ストックホルムのメーカー『soundation』が行っているサービスの一つ。通常はPCやタブレットにアプリケーションをインストールして音楽制作を行いますが、このソフトウェアはブラウザで動作します(画像はvivaldiブラウザで表示した例です)。オーディオを読み込んだりするほか、プラグインのシンセサイザーを音符を打って鳴らすということもできます。
プランには『FREE(無料)』『INTRO(月$1.99)』『PREMIUM(月$6.99~9.99)』の3つのプランがあり、上位プランほど使える機能が増えていきます。
soundation.com 公式サイト
https://soundation.com
FREE(無料)プランの機能は?
プロジェクト数 | 10 solo projects |
---|---|
コラボライブ | 1 collab live project |
ループ&サンプル数 | 700以上 |
バーチャルインストルメント | あり |
オーディオ出力 | in low quality (mp3) |
オーディオ生録音 | 不可 |
オーディオインポート | 不可 |
アカウントを作れば使えるフリー版でも、ある程度の機能は使えます。wav出力がないのは少し厳しいですが、メンバー・アレンジャーに送るデモを作る程度なら、十分といえるでしょう(歌録音はできないけど)。
INTRO(月1.99ドル)プランの機能は?
プロジェクト数 | Unlimited(無制限) |
---|---|
コラボライブ | 3 collab live project |
ループ&サンプル数 | 700以上 |
バーチャルインストルメント | あり |
オーディオ出力 | in high quality (wav) |
オーディオ生録音 | 可 |
オーディオインポート | 100MB |
こちらのプランでは有料とはいえ費用は安く『wav出力・100MBのオーディオインポート可能』といった点で、使い勝手がかなり上がっています。セーブできるプロジェクトも無制限となると、どんどん曲を作って、保存してあとからリアレンジ・ブラッシュアップもしやすくなると思います。
このほかにも『オートメーション機能』『プロジェクトのエクスポート』『外部MIDIコントローラー』がアナウンスされていました。
soundation studioの各種画面操作の仕方
主な機能

https://soundation.com/studio にアクセスしましょう(アカウント作成が必要)。データを読み込んだ後、上記のような画面が表示されます。 大まかなメニューやアイコンの機能です。なんとmidi&オーディオデータの同時制御ができます。wav素材も結構種類がありますよ。
soundation studio上部メニューでは何ができるの?

ソングプロジェクトファイル(protoolsユーザーはセッションだと思ってください。)みたいなのを保存するには、アカウントが必要ですが、『midiやオーディオのインポート(読み込み)』や『wav出力』など、dawに必要な機能はあらかた押さえてあって便利です。できた曲を音声ファイルにするには『export wav file』で、wavデータを生成してください。
soundation studioでの楽曲制作の仕方・流れ
オーディオループデータを使って、枠組みを作ろう

リズムセクションには、オーディオをドラッグ&ドロップして作るのが手軽です。ただし、パターンはちょっと古いEDMが多い印象。 右側のライブラリから、好きなパターンを選択します。『BPMがマスターのテンポと違うけどストレッチしますか?』みたいなことを聞いてくるので、オーディオのBPM調整機能もある様子。
midiトラックにインストルメントをアサインして、好きなフレーズやメロディを入れよう
パターン貼り付けだと味気ない場合は、midiトラックに音符を打ち込みましょう。ピアノなど生楽器を使う場合は、『GM-2』を選択すると、いろいろな種類の楽器が表示されます。アタックタイムなども調整できるようですね。
そのほか、シンセサイザーを使うこともできます。『mono simpleとかsuper saw』みたいなところから選んで、カットオフなどを調整してもokです。
ピアノロール入力をするにはどのように?

ピアノロールは、midiトラック上をダブルクリックすると四角いはこ(たぶんこのソフト上での呼び名はclip)ができるので、そこをクリックして表示させます。あとは音符を入力してひっぱったり縮めたりします。clipも引っ張って長くできるので、16小節とかの長いパターンにもできます。 この操作は『キューベース』や『ガレージバンド』を触ったことがある方なら、簡単だと思います。(管理人は慣れていません涙)
(追記)オーディオデータのエクスポートやプロジェクトのセーブは?
後から追記につき、新バージョンの画面です。ご了承ください。オーディオデータエクスポートは右側のエクスポートアイコンで行います。フリー登録なので192kbpsのMP3形式しか選べませんが、上位プランではwavも選べます。任意のものをクリックし、PC上の好きな場所に保存してください。
セーブボタンについては、右上のほうにあります。つけた名前で保存されますが、あとからリネームもできるので、わかりやすい名前にしておきます。
管理人もsoundation studioで作ってみました

とりあえず爆音edm飽きたからピアノでてきとうに。リズムトラックはオーディオループで、ベース&ピアノはmidiインストルメントを使用しました。上記のような形式のdawにはまったく慣れていないけど、10分くらいであるていど形にすることはできたので良かったです。
あとがき・まとめ
おそらく、簡単なデモ制作程度なら十分対応できるので、dawってちょっと敷居が高いなーと思っている方も、ぜひ挑戦してみてください。こういう形でデモを作って、アレンジャーに送っても工程などを削減できて・イメージが確実に伝わって良さそうです(発注する場合は、安くしてもらえるかもしれません・会社による)。
インターフェースなどの機材は安くなりましたが(管理人は25万円のpro toolsインターフェースを数千円でオークションゲット)、それなりの強力な音を出すには、プラグイン・PCなどにも投資が必要です。音楽コンテンツ発信活動をやってみたい方は、いきなり10万円以上かけて機材などをそろえず、こういったアプリケーションから使ってみても良いと思います。
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