リバーブエフェクト用語~『damping』って何なの?
| 更新: 2024/02/17 | 1117文字
今回は、わかりにくいエフェクトのパラメーター用語を、オーディオデータつきで解説いたします。画像はいつものおやじギャグです。タイムとかなら残響長さってわかるんだけど、dampingは不当廉売(つづりはdumping)にしか見えません。どういう効果なのか、さっそく見ていきましょう。
目次
■ damping 用語意味&管理人が覚えたきっかけ
実は、プラグイン音源のkontaktでした。このサンプラー、マウスオーバーで下部に説明が出るというユーザーフレンドリー設計。エディットモード(表パネル)で、インサートエフェクトにリバーブを指定。パラメーターつまみの部分にマウスオーバーすると説明が出ます。
この説明によると『damping』は、ルームの音吸収率とのことです。kontaktのインサートリバーブでは、上げると音を吸収する割合が上がっていくように設定されています。英単語の『damping』も、物理とかで『減衰や、振動などの吸収』という意味です。次の段落で効果を確認します。
■リバーブのdampingパラメーターを操作し、出音を比べてみる
kontaktのピアノで、二つのオーディオデータを作って、dampingパラメーターの効果を確認しました。
■dampingで、リバーブの吸収率を上げた場合
damping部分を、マックスまで上げてみました。リバーブwetは、かなり多めにしたにもかかわらず、最初のふわっという部分だけが出て、後ろのほうはあまり残響が残っていないような感じになっています。 お客さんがぎゅうぎゅう詰めの、冬のライブハウスも、たぶんこんな感じになるのかなと。
■dampingのリバーブ吸収率を下げた場合
上記とは逆にパラメーター数値を0に。リバーブが吸収されない感じというだけあって、ルームサイズが同じでも広いホールでピアノを弾いているような広がりが出ました。
今回はkontakt内蔵を使用しましたが、waves(ルネッサンスなど)ではdampingがeqタイプになっているものもあります。ルームサイズや初期反射・帯域などと合わせてチェックし、お好みの響きを作り出しましょう。
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