レコーディングした歌オーディオトラックの、破裂音のノイズや強すぎるアタックを非破壊で消す方法
| 更新: 2023/10/25 | 1027文字
今回は、管理人がレコーディング後の歌オーディオデータを扱っていて、やってみたテクを紹介いたします。 破裂音のノイズなどは、ポップガード使用である程度は防げるとはいえ、力が入って破裂音(pやbなど)が強めにでて、アタックがほかの場所にくらべて不自然に大きくなることがあります。それをどうにか消してみましょう。
目次
■歌オーディオトラックの状況はどんなかんじだったの?
■歌オーディオトラックの状況
歌データです。この部分の子音は破裂音だったのですが、ちょっと力が入って音量がほかの部分よりあがってしまっているようです。ここをそのままにしてしまうと、バックオケにあわせてゲインを上げたり、コーラス重ねや他楽器と同じタイミングで鳴ったとき、干渉して不都合です。どうにかできないでしょうか?
■単純にその部分だけ指定してオーディオカットではダメなの?
一番ラクなのはこの方法です(笑)しかし、単純にカットだけすると、切り目部分が滑らかでないので、逆に『プチ』などと鳴る恐れがあります。
■歌オーディオトラックの、破裂音のノイズや強すぎるアタックを非破壊で消す方法
■まずはdawのグリッドを細かくします
この記事の上から2番目の写真では、グリッド(dawの時間軸の単位)が8分音符の長さでしたが、これを32分や64分音符など細かくします。細かいほうが『破裂音のノイズを削りつつ、子音を少し残して聞こえるようにする』など細かい作業はやりやすいからです。 BPMが遅い場合は、32分や64分音符グリッドなどでも不十分になることがあるので、その場合は『ミリセコンド単位・サンプル単位』なども併用します。
■破裂音のノイズを削りつつ、子音を少し残すように、ボリュームを調整
波形を目で見て、しっかり聞きながら(目と耳両方で確認)適切な位置で消えるようにボリュームを調節します。 画像だとわかりにくいけど、『破裂音のノイズや強すぎるアタック部分と、子音が聞こえているところの間あたりに、細かいフェードインが入るような感じ』だと、わりかしスムーズだと思います。
ボリュームオートメーション操作だけでもどうにかなる場合もありますので、該当しそうなケースが発生したら、ぜひやってみてください。
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