無料作曲ツール『amper music』は人工知能作曲家!商用利用は?人間の作曲/アレンジを超えるか?
| 更新: 2024/02/17 | 3532文字
今回は、面白音楽制作ツールをみつけたので、使ってみたいと思います。『artificial intelligence composer(人工知能コンポーザー)』という、めちゃめちゃサイバーな触れ込みで登場したツール『amper music』。規約や、作ってみた楽曲などをチェックします。このツールは、人間を超えるのでしょうか?
(*2024追記あります。)
目次
amper musicはどこから登録するの?商用利用できるの?
登録もフリー!メールアドレスやユーザー名を入れて登録しよう
登録は超カンタン。(PCブラウザで動くから)『Gメールやyahooメールなど、適当なメールアドレス』と、 ユーザー名(管理人はtwitterなどで使ってるアカウント名にしました)を用意して、公式ページにアクセスします。
青い『access beta』というボタンから登録フォームに入りますので、『ユーザー名・使いたいパスワード・メールアドレス・名前』などを入力してください。ここはあからさまなseo狙いで、見ればわかるのにダラダラ書いている人が多いので省きます。サクっと読めるのが当サイトの魅力です(笑)
amper music公式ページ
https://www.ampermusic.com
amper musicの規約はどうなっているの?商用利用は?
『End User License Agreement』欄、『4. OWNERSHIP AND CONFIDENTIALITY』の『4.1 User Ownership Rights.』というところを見ていただければ、商用利用ライセンスのあつかいについて記載されています。『End User License Agreement』が、上から2番目の大見出しです。以下のページです。
https://www.ampermusic.com/legal#terms『4.1 User Ownership Rights.』の欄に(引用) 『Amper Music hereby grants User the non-exclusive, royalty-free, personal, and non-commercial license and right to copy, display, distribute, modify』 という文面があります。
訳すと・・ これによりAmper Music は、ユーザーの皆さんには 『非排他的・ロイヤリティフリー、個人使用で非商用』に、複製・流通・展示・改変する権利・ライセンス承諾します。 といったところでしょうか。non-commercialなので、作った作品をそのまま売ったりはできません。
amper musicの人工知能作曲で曲を作ってみよう
では早速、ツールで作曲してみましょう。管理人はブラウザ『vivaldi』なんですけど、これの最新版をダウンロードしても動かなかったので、googleクロームでやってみました。googleクロームは10ヶ月ぶりに、これをやるためだけに出しました(笑)
使い方はカンタン、演奏スタイルや雰囲気を選ぶだけ
アカウントをとったら、ログインして使用開始。『pro / simple』とでますが、慣れるまではsimpleのほうが迷わず操作できそうです。ここで雰囲気や演奏スタイルを決定し、長さを指定して『render music(レンダリングして聞けるようにする)』の黄色いボタンを押すと曲が出てきます。
楽器編成やBPM・長さなども変更できるぞ
一度レンダリングして聞けるようにしました。チェックしてちょっと変えたい部分があった場合は、右下の楽器アイコンをクリックすると、いろいろなメニューがでてきます。テンポや楽器編成、長さなどが出ますので、変更→レンダリングを繰り返して、お好みのものに調整します。あっちのサーバーが混んでるときは、待ち時間がツラいかもしれません(涙)
ダウンロードしてきいてみよう!人間は超えたの?
作った曲はメイン画面右側に小さくダウンロードアイコンがあるので、そこから『wav/mp3』を選択してダウンロードします。『キャッチーなメロディや心に刺さる歌詞・変化のある曲展開やキメ・ドラマティックな音色変化』などといった点では弱いのですが、サクっとそれっぽい曲が必要なときには手軽に使えるツールといってよいでしょう。
人間を超えたかどうかについてですが、『楽器や作曲・アレンジはちょっとやった』程度の人間相手なら、上回れるでしょう。しかし、『特定ジャンルを極めた人間と、そのジャンルで勝負したら敵うわけがない』というのは明らかです。
(2024-02追記)買収されたamper musicの現在の状況はどうなってる?
Shutterstockの買収により、Amper Music生成曲が素材として買えるように
少し前のニュースですが、上記で取り上げたamper musicは、素材サイトのShutterstockに買収されたそうです。これにより、Shutterstockが販売している音楽素材データに、amper musicの楽曲が10万曲ほど追加されています。(2024現在)
ただしampermusicの、新しいドメインのサイトにいっても、ブラウザで曲生成みたいなのは出てこなくなりましたね。あれが面白かったんですけど(笑)
Shutterstockが音楽業界に進出ーーAmper Musicの買収で「画像+音楽」の新たなアプローチ模索
https://realsound.jp/tech/2020/11/post-658137.html
ampermusic
https://ampermusic.zendesk.com/hc/en-us
amper music楽曲のチェック方法と、今後の予想される展開は?
素材サイトshutterstockでは『artist=amper-music』の曲一覧ページがあります。こちらでチェックできますが、AI生成ということもあり、曲数がやたら多く(10万曲以上)、うまく絞り込んで探さないと、探してるだけで時間が無くなる恐れも。
artist=amper-music曲一覧/shutterstock
https://www.shutterstock.com/music/search?artist=amper-music
今後の展開としては、現在shutterstockでは『AI Image Generator』というサービスを展開しているので、近いうちにオーディオやムービーのAI生成に手を広げていきそうな気はしますね。
AI Image Generator/shutterstock
https://www.shutterstock.com/ai-image-generator
あとがき・まとめ
- amper musicはブラウザAI楽曲生成ができるサイトだったが、shutterstock買収後は生成素材を販売している
- shutterstockはAI Image Generatorがあるので、楽曲も生成できるようにする可能性はある
使ってみた感じでは、『シンガーソングライターliteの自動伴奏作成ツール(コードやスタイル・セクション指定して伴奏を自動で作る)』をよりカンタンにした印象を受けました。shutterstock買収後は、生成した大量の素材を販売ライブラリに加えたというような印象。
個人的には、またブラウザAI楽曲生成みたいなのをやってほしいかなと思います。
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