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【ピアノリフ・アレンジ】クソ長い『ピアノソナタ ロ短調/リスト』に、カッコいいピアノリフが使われてる!

更新: 2024/02/17 1893文字

今回は、管理人が二十歳くらいのころからお気に入りで聴いていた、クラシックピアノの曲の、カッコいいリフを学習・アレンジに取り入れなどを行ってみます。 絵はいらすとやさんからお借りしました。マニアックで解釈の難しい&演奏技術的にも難しい曲(そもそも、きちんと弾ける人がこの世に限られた数しかいない感じ)ですが、サクっとかいつまんで、プレイやアレンジに活かしてみましょう。クラシックリスナー・コンサートピアニスト・論文執筆者むけじゃないからね(笑)

■お題の曲と、使われているピアノリフ(動機・モチーフ)について

■Liszt – Piano Sonata in B minor, S. 178

今回取り上げたい曲は、クラシックピアノ曲『ピアノソナタ ロ短調S. 178/リスト』です。『クソ長い(30分)』『冒頭が暗い・重々しい』『きわめて高い演奏技術が必要』などという理由で、弾きたい人気ピアノ曲ランキングには入ってこない曲です。 しかし管理人はCD買ったり、youtubeでいろいろな演奏家のバージョンを楽しみました。30分のピアノBGMが必要な方、プログレ好きな方はぜひ聴いてみましょう。

■ロックピアノファンにもおススメな、リフみたいな動機(モチーフ)

wiki説明『https://ja.wikipedia.org/wiki/ピアノソナタ_(リスト)』を読むと、冒頭のほうに出てくる3つの動機(モチーフ)について触れられています。これらは曲が進むにつれて組み合わされたり、キーが変わったり(長調→短調みたいなのも)しながら発展して繰り返されます。特に注目したいのはC動機で・・・

このように左手の低音で演奏されることが多く、歯切れの良い感じで、まさにリフです。動機が短い周期で繰り返されるということはリフ(リフレイン/繰り返し)だということです。

ちなみに、一番弾きやすいのはこのキーに転調したところでしょうか(#/♭が少ないキーなので見やすい)。指番号は『1・3・2・1』と弾いて、次の『タータタ』に、『指2・3・4がハマるように』。そして上がるとき1(親指)を上に持っていくという流れ(ペトルッチ楽譜ライブラリーにあったスコアより)。指を変えながら同音連打を練習しておくと、それほど難しくないでしょう。

■ピアノソナタ ロ短調モチーフCのピアノリフを、アレンジ・曲作りに取り入れてみる

魅力的なフレーズ・リフに出会って弾けるようになったら、楽曲にアイデアとして取り入れるのもやってみたいところ。 ここでは、上記の動機モチーフを、別ジャンルに活用してみます。

■両手で弾いてロックのリフに

ドラムキットやベースを入れて、ロック風に。低音で歯切れのよいピアノフレーズにも。Bマイナーキーで作りましたが、このキーだとⅠが♭5とかロクリアンに聴こえてくるので、不安定な感じがでます。全体キーが変わってきますが、ルートがG・E・Cなどになっても使えそう。

■音程を少し変えて、ペンタトニックにする

ピアノソナタ ロ短調の中では、モチーフのリズムはそのままに、長調に変えている部分も見受けられます。そこで、印象的なリズムや、音の動く方はそのままに、『音程だけ少し変えてペンタトニックに』するという手法。これでポップスやロックのコードもはまりやすくなります。リズム的にもわかりやすいフレーズですので、繰り返して覚えてもらいやすいでしょう。

ソナタロ短調を全部弾きこなすのは無理だとしても、(作曲者が死後50年経過につき)著作権保護期間は終了しているので、気に入ったらガンガン使ってみましょう。ピアノで行いましたが、アタックがはっきりしているものなら、他のパッチで弾いてみても効果的と思います。


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