簡単おしゃれコード進行・キー内セブンスコードで順次進行
| 更新: 2024/02/17 | 1966文字
今回は、簡単に良い感じのコード進行を作るテクニック紹介です。スケール上のルートを順次ということで、進行の強さ的には微妙ですが、セブンスコードを絡めることにより、フワッとした洒落た感じにできます。さっそく音声や譜面でチェックしていってみましょう。
目次
キー内セブンスコード(ダイアトニックセブンスコード)とは?
『キー内(ダイアトニック)の、7度音まで積んだ和音』という意味です。なのでトライアドはだんごが3つみたいな外見に対し、セブンスコードは7度まで積むのでだんご4つです。ドミナントセブンスコードとは違うので注意。以前書いてみた記事も読んでみてください。
(過去記事)『カンタンに曲雰囲気をお洒落にしたいなら、『ダイアトニック・セブンスコード』
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キー内セブンスコード・順次上げていくパターン
わかりやすい『キー内のルートを、順次上げていく』というようなパターンです。調号がないキー(Cメジャー/Aマイナー)でかきましたが、理屈はシンプルなので、すぐ他のキーでも応用できます。
Ⅰ→Ⅳ(CメジャーセブンからFメジャーセブン)
Cキーでの進行は 『Cメジャーセブン・Dマイナーセブン・Eマイナーセブン・Fメジャーセブン』。
雰囲気的には、ⅠからスタートしてⅣへ。次の繰り返しのⅠで和音がトニックに解決、というような雰囲気になります。
Ⅱ→Ⅴ(DマイナーセブンからGドミナントセブン)
Cキーでの進行は 『Dマイナーセブン・Eマイナーセブン・Fメジャーセブン・Gドミナントセブン』。
Ⅱから、ほかの和音を挟んでツーファイブ、といったイメージです。
Ⅲ→Ⅵ(EマイナーセブンからAマイナーセブン)
Cキーでの進行は 『Eマイナーセブン・Fメジャーセブン・Gドミナントセブン・Aマイナーセブン』。
前半Eフリジアンっぽい響きのほか、4小節でみるとEからAに解決するAマイナースケール(Cキーと調号の数が一緒)とも解釈できそうです。
キー内セブンスコード・順次下降するパターン
Ⅳ→Ⅰ(FメジャーセブンからCメジャーセブン)
Cキーでの進行は 『Fメジャーセブン・Eマイナーセブン・Dマイナーセブン・Cメジャーセブン』。
jpop王道進行やユーロビート進行ほどのキャッチーさはないとはいえ、サブドミから入るあたりがこれらのジャンルとの親和性も高いといえます。
Ⅵ→Ⅲ(AマイナーセブンからEマイナーセブン)
Cキーでの進行は 『Aマイナーセブン・Gドミナントセブン・Fメジャーセブン・Eマイナーセブン』。
並行調マイナーといった感じの進行。Aマイナースケール(Cキーと調号の数が一緒)のマイナー系進行の雰囲気にしたい場合は、セクション頭などでⅠに解決せず、ループするなどします。セクション頭などでⅠがでると、メジャーキーになった感じがするからです。
あとがき・まとめ
管理人がよく弾いている(業界でよく使われているかは知りません笑)パターンをいくつか紹介しました。キー内の順次進行(転調・別キーからの借用がない)ということで、シンプルな感じにもなりやすい進行かなと思います。
このほかにもⅦのマイナーセブン♭5スタートパターンなどがありますので、お気に入りのパターンを見つけてみましょう。また、セブンスコードということで、全体的にふわっとした洒落た響きも出しやすくなります。トライアド(三和音)進行に飽きたらぜひどうぞ。
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