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bootstrapのcolクラスをとphp関数を使って、3列レイアウトとブログ2カラムを切り替える

更新: 2024/02/16 2687文字

今回は、1ドメイン・1サイトで『トップページやコーポレート部分は1カラムボックス3列表示』『ブログ部分は通常の2カラム表示』みたいなレイアウトを切り替えてみたいと思います。使用したのは『ワードプレスの、bootstrapベースのテーマ』です。1ドメイン1サイトで、レイアウト切り替えが可能でした。さっそくやり方をみていきましょう。

■bootstrapのcolクラスとは?

bootstrapは、Webサイトの開発によく使われるCSSのフレームワークで、ボックスを配置するようなレイアウトなども、クセさえ知ってればカンタンに制御できます(デメリットとして、コードが長くなりますが)。

特に、横列が12の約数になる形でボックスを配置でき、スマホアクセス時には縦に並ぶ『colクラスを使ったレイアウト』はよく使われます。 詳しくは省きますが、図のように『横の合計が12』になるようにすると、きれいに並びます(12を越えたものは改行されるようです、17とかは試してませんけど笑)。もちろん『8と4』『6と3と3』みたいな分割もできます。

■今回の技術を使って、どんなことができる?

今回やろうとしているのは、ワードプレスのサイトで 『1カラム・途中に3列ボックス』と『通常のブログ用2カラム』を、(同じドメイン内だけど)ページに応じて切り替えます。

1カラムでヒーローヘッダーを使った派手なページと、2カラムで情報に特化したブログページみたいなのができそうです。

■ワードプレスで1カラム3列ボックスと、通常ブログ2カラムを切り替える方法

■まずは設計を理解する

ワードプレスの場合、使ったテーマが『bootstrapベースになってるか』をチェックします(テーマファイル内にbootstrap.cssなどのファイルがある)。この場合、『8:4』『9:3』みたいな形で、2カラムになってることが多い気がします。

bootstrapのCSSが使われている場合は、colクラスで4:4:4みたいにして、1カラム3列ボックスレイアウトを入れることが可能です(もちろん、colクラスを使わない均等三列表示の方法はあります)。最近管理人が使ったWPテーマだと『Sidney』や『rootstrap』などが、bootstrapのCSSを使っていたようでした。

■3列ボックス用の記事をcolクラスを使って作り、どのページ(例えば記事ページ・フロント)に適応させるか決める

とりあえず今回は『1カラム3列ボックスを、トップページに入れる』というかたちですすめます。 個別記事内に、colクラスで4:4:4にして、その個別記事をトップページに指定しました。トップページだけにするか、固定ページ全部にするかも、先に決めておくとラクです(phpをカスタマイズする場所もこれで決定するから)。

ちなみに、3列になるcolを囲んでいる、『div class=”row”』が列で、containerで囲んで中央配置しています。『div class=”container”』はbootstrapのルール上必要なんですが、この記事内に無い理由は『div class=”container content-wrapper”』が、『header.php』内にあったからです。

■php条件分岐を使って、トップページ部分のサイドバー読みこみを非表示にする

そのままだと、ワードプレスの仕様上、サイドバーを出力する『sidebar.php』があります。そこで、条件分岐phpタグを使用して、この部分を非表示にします。管理人の場合では、『sidebar.php全部』に『<?php if(!is_front_page()) : ?><?php endif ?>』でくくる感じに。(!をつけた場合は、論理演算子の否定になります。トップページで表示しない。

トップページだけ1ページ別レイアウトにする場合は、上記の表示でよいかもしれません。しかし、1カラム部分が複数あって、ブログ記事は2カラム・固定ページは1カラムにする場合は『page.php』で非表示にする『<?php if(!is_page()) : ?>』みたいに書くとよいでしょう。これは、ページ構成によってかわります

ちなみに・・・ Sydneyテーマには、テーマカスタマイザー内に『1カラム表示』があるけど、全体に適応されるので、1カラム2カラム切り替えには向かないかもしれません。

■(必要な場合)container・またはそれを囲む要素のMax-widthを指定する

場合によっては、横幅が広いPCディスプレイなどで見た場合、3列ボックスが横に思いっきり広がってしまって、ということがあるかもしれません。ヘッダーに対して記事部分だけガッツリ広がってると、読みにくい&見栄え的にも微妙かと思います。そういう場合は『bootstrapのcolを囲むcontainer』や、それを囲む要素にCSSで『max-width』を指定しました。

ヘッダーが最大1060pxの場合は、この部分にも『max-width:1060px』とやると、幅が揃いつつも、デバイスによる変動も対応できます。また、2カラム用のMax-width狭めになっていないか・中央配置が揃ってるか(margin:autoなど)も確認します。

■あとがき・まとめ

  • bootstrapベースの場合は、デフォが2カラムでも、colクラスを使って1カラム3列レイアウトができる
  • 適応させたいページにあわせて、phpで条件分岐させる
  • 横幅が気になるときは、『Max-width』中央配置が揃ってるかは『margin:auto』がきいてるかなどもチェック

まとめるとこんな感じかと思います。1サイト内でページに応じてレイアウトを切り替えるのは、やや難易度が高いかもしれませんが、『コーポレートサイトやサービス・お店サイト』と『情報・ブログ・オウンドメディアサイト』を1サイトでできます。 つまり、2サイト作らなくても一元管理できますので、興味がある方は、ぜひ検討してみてください。


【カテゴリ】- CSS
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