【コード進行】王道進行ドミナント部分をオルタード音階&裏(代理)コードで処理でジャジーに
| 更新: 2024/05/05 | 1368文字
今回のコラムでは、前回の続きです。前回つかったCキー王道進行FM7→G7→Em7→Am7について、 『これに裏コードいれてオルタードでやっても面白くね?』というようなアイデアがでてしまったので、 ちょっと細工してみた内容をお伝えします。
オルタードスケールとは?
ルート・3度・7度にオルタードテンション(♭9・#9・#11・♭13)をくっつけたものに由来です。 以下のような音階を指します。 上の図ではC基準になってますが、今回のコード進行ではCルート部分でこれをだすわけではありません。 理由はオルタードにあわせやすい裏コードにあります。
ドミナント裏コード(代理コード)とは?
CキーのG7に対するC#(D♭)7のことで、3・7のガイドトーンが入れ替えると共通です。 それゆえ響きは近いですが、いれかえた場合、ルートや5度がダイアトニックから外れるので刺激的です。 五度圏の裏とか、もとのドミナントコードの増4度関係みたいなかたちで押さえておいても良いでしょう。
CキーFM7→G7→Em7→Am7での置き換えは?
今回の作ってみた音楽ファイル(後半参照)では、前使ったコードのドミナント部分を置き換えます。 進行のしかたは『FM7→C#(D♭)7→Em7→Am7』となります。C#(D♭)7部分はオルタードスケールで処理してみようと思いますが、 C#(D♭)オルタードは以下のような音のならびになります。
ルート以外Cキーの構成音とあまり変わらないので、しっくりきそうですね。
■オーディオデータこないだ作ったオケにいれてみました。4小節フレーズで、2小節目を上記で処理。 テンションだけだとCのダイアトニック(調性内)とあまりかわらないので、1度や5度をからめても面白いと思います。また、以下簡潔ですが、フレーズつくりの説明です。
裏で鳴っている楽器
エレピやパッドなどがうすーく入っています。パッドは軽めにするため2音で5度を混ぜています。 エレピはテンション含まないコードの構成音で、ベースもそれに準拠です。 土台部分もオルタードテンションにいってしまうと、元のコードとあまりかわりがなくなるからです。
ピアノのボイシングなど
こちらもガイドトーンとテンションのほか、1・5度を含むルートポジションのボイシングをいれました。 上記のオルタードからの音でフレーズ作ったほか、一部スケール外から引っ掛けるようなものも取り入れています。C#(D♭)オルタードでルートを弾かなかった場合は、元の響きとあまりかわらなかったので、 1・5度をうまくつかうと、はずした感じがでやすくなりました。
また、『FM7→G7→CM7→C7』というような部分でも、 裏に行かずC7部分をCオルタードみたいな形で処理しても、外し感がでるかもしれません。いろいろやってみたくなるスケールです。
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