便利なコード・マイナーツーファイブ~並行調にまぜたり、ロックやジャズにもok
| 更新: 2024/02/17 | 1381文字

今回は、覚えておくと便利な基本コード進行(マイナーツーファイブ)についてとりあげます。画像はただのおやじギャグです。よく聞く名称ですがどのような響きなのでしょうか。早速見ていきます。
目次
マイナーツーファイブってどういう進行?
名前のとおり、マイナーキーのⅡとⅤをくっつけた進行

わかりやすく#や♭がないキー(Aマイナーキー)で書くと上記のようになります。Ⅱがマイナーセブン♭5、Ⅴがドミナントセブンス。3和音のときはそれぞれ『Ⅱがディミニッシュトライアド、Ⅴがメジャートライアド』となります。『マイナー感ががっつり出やすい』ので、そういう雰囲気にしたい場合は非常に重宝するコード進行です。
ドミナントコードの#はどこからきたの?

普通のAナチュラルマイナーだと、#はついてませんが、これは#がついたせいでEマイナーセブンがドミナントセブンスになっています。この#は何に由来するかというと、Ⅶ音を#にする『ハーモニックマイナー』です。 ナチュラルマイナー由来のコードで弾くのもアリですが、こちらのほうが『不協和→解決』という雰囲気が強く出ます。
マイナーツーファイブ使ってみると?
並行調ツーファイブとつなげてみる
調号がいっしょなので、スムーズに混ざります(後半はメジャーのⅡ→Ⅴ→Ⅰ/Dm7・G7・CM7の進行です)。テーマ後半はこれにしてちょっと明るく&アクセント、とやってもokでしょう。
マイナーツーファイブでロックは?
ちょっとギターが打ち込みくさいんですけど(笑)、ギター伴奏をいれてロックにしてみました。疾走V系ハードロックや、メロディック・歌謡ロック系などには、非常にマッチしそうです。
もちろん、jazzっぽい曲にもバッチリ!(SSF曲)
管理人の運営する、著作権フリー曲サイトSSF用に作った曲です。こちらもマイナーツーファイブの進行をメインにして作りました。
ジャズ系理論などでよく使われるツーファイブだけあって、それ系の楽曲との相性は抜群です。いろんなキーでツーファイブコンピング・ソロ・ストックフレーズを練習しておくと、作曲だけではなく、ライブレストラン/セッション/バーなどでも活躍できるかも?!
あとがき・まとめ
- マイナーツーファイブでは、Ⅱがマイナーセブン♭5、Ⅴがドミナントセブンス
- ドミナントコードの#はハーモニックマイナー由来
- jazzっぽい曲にあうけど、ロックでもイケそう
まとめると、こんなところでしょうか。ぜひみなさんも覚えて、いろんなジャンルで使ってみてください。
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